蛇にピアス - 福本次郎

渋谷駅前の雑踏、圧倒的な孤独を感じるヒロイン。空虚な心は自分の命すら他人のもののような、非現実的な感情しか持ちえない。自分が何者で、どこから来てどこへ向かうのか。生きている確かな手ごたえもなく彼女はさまよい続ける。(40点)

 渋谷駅前の雑踏、圧倒的な孤独を感じるヒロイン。空虚な心は自らの命すらどこか他人のもののような、非現実的な感情しか持ちえない。そして導かれる、肉体の痛みへの快感と、それすら慣れてしまえば不感症なってしまう虚無。自分が何者で、どこから来てどこへ向かうのか。生きていることの確かな手ごたえもなく彼女はさまよい続ける。映画は哲学的・文学的な装いを身にまとっているが、要するに何も考えてずに若さを浪費しているだけのプータロー女が、退屈しのぎに全身ピアスや刺青といったちょっと変わった世界をのぞいてみましたというだけの話。いくら言葉で装飾しても彼女の底の浅さが透けて見える所が悲しい。

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蛇にピアス - 渡まち子

主人公は死人のよう(50点)

© 2008「蛇にピアス」フィルムパートナーズ

 痛みだけを追い求め、ケータイと愛称でしか人とつきあわない主人公は生の落伍者。向かう先が分からない不安は人一倍で、それは闇の中を蛇行して走る列車のイメージに重なっていく。19歳のルイは、スプリットタン(蛇のように割れた舌)を持つ青年アマと出会い愛し合うが、タトゥーショップの店長でサディストのシバにも惹かれ、2人と同時に関係を持つ。大胆な性描写や暴力シーンがあるが、なぜかギラギラせず淡白だ。ルイの目的は肉体改造ではなく痛み。ピアスとタトゥーが完成した時点でルイの心は壊れている。「大丈夫」とつぶやく主人公は死人のよう。ギラつかないはずだ。

蛇にピアス - 前田有一

吉高由里子が舌ピアスに全裸SMと大活躍(85点)

© 2008「蛇にピアス」フィルムパートナーズ

 2004年の芥川賞は、綿矢りさ&金原ひとみという美少女二人の受賞でちょっとした話題になった。その金原ひとみの受賞作の映画化『蛇にピアス』は、原作者たっての希望により、72歳のベテラン蜷川幸雄(にながわゆきお)監督がメガホンをとることになった。

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