新米ナニー(子守兼養育係)の奮闘記(65点)
ヘンテコな邦題が付いているが、これは新米ナニー(子守兼養育係)の奮闘記。就職に失敗したアニーは、ひょんなことからNYの上流家庭のナニーに雇われる。未知の世界で悪戦苦闘するが、身勝手な雇い主に振り回され、堪忍袋の緒が切れる。セレブなのにちっとも幸せじゃないミセスXを演じるローラ・リニーが抜群に上手い。アニーがついにブチ切れるのもミセスXの役柄に説得力があるから。米国のセレブ・ライフへのまなざしがシニカルだが、基本は少女の成長物語なので共感できる。セクシーでビッチな役が似合うヨハンソンが珍しく健康的な役柄で、ダサい風貌が妙に新鮮だ。
自分では子育てを一切しないセレブ妻。働かず、チャリティとショッピングとビューティにしか関心がなく、使用人を見下した高慢さ。NYの高級アパートで暮らす上流階級の女性を演じるローラ・リニーの鼻持ちならない態度が絶妙だ。(60点)
自分では子育てを一切せず、ナニー(子守り)を召使のようにこき使うセレブ妻。働かず、チャリティとショッピングとビューティにしか関心がなく、家事も当然メイド任せ。そして使用人を見下した高慢さ。NYアッパーイーストサイドの高級アパートで暮らす上流階級の女性を演じるローラ・リニーの、魔女の女王様のような鼻持ちならない態度が絶妙。映画は、彼女に雇われたナニーの目を通して、カネで買えるモノは何でもあるけれど愛だけはないという虚飾の世界を描く。高級ランチ、無添加食品、お受験そして自分がルールという金持ちの非常識な日常が滑稽だ。
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NYセレブママの、どこか変なライフスタイル(80点)
ロマンティック・コメディの良し悪しについて、主演女優のしめる割合はとても高い。女優じたいが魅力的かどうか、演じるキャラクターに共感できるかどうか。観客の性別を問わず、それだけで6割がた決まってしまうといっても過言ではない。これは、私だけが提唱する定説である。
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スカーレット・ヨハンソンがセレブのナニーを演じる(40点)
アメリカでは経済的に余裕のある家庭ではナニーと呼ばれるベビーシッターを雇う場合が多い。彼らは雇い主の家に住み込みか、通いで子供の家庭教師や世話をし、お手伝いさん(メイド)とは違う役割を果たしている。『私がクマにキレた理由(原題:THE NANNY DIARIES)』ではナニーに似ても似つかない女優スカーレット・ヨハンソンがひょうんなことからある裕福な家庭の子供の世話をすることになる。
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