◆苦悩に満ちた現在と輝きにあふれた思い出、ヒロインの失われた記憶を修復する過程が、生きていれば人はどんな悲しみも乗り越えられることを教えてくれる。そして慰めやごまかしではなく、人を救うのは常に真実であることも。(50点)
愛する人を亡くし深い喪失感にさいなまれているヒロインが、封印していた過去と向き合ううちに希望を取り戻していく。苦悩に満ちた現在と輝きにあふれた思い出、彼女の失われた記憶を修復する過程が、生きていれば人はどんな悲しみも乗り越えられることを教えてくれる。そして慰めやごまかしではなく、人を救うのはどれほどつらくても真実であることも。お互いを必要としていたのに自分だけ命が助かった後ろめたさ、恋人が最期に伝えようとしたメッセージ、そんな物語の核心に迫りつつ心身の傷を癒していく。