渇き - 福本次郎

◆現実と妄想が複雑に入り混じり、映画はノワールな色調を湛えたファンタジーの様相を帯びる。それはイマジネーションが生む幻惑的な感覚のリアル、はかなさの中にも凶暴なきらめきを宿す映像は、生きることの切なさを訴える。(50点)

 聖職者としての使命と吸血鬼としての生存本能の葛藤に加え、人間のとしての欲望が主人公の心を蝕む。生き続けるだけでも罪なのに、その上人妻を愛してしまった男の苦悩は更なる深みにはまっていく。現実と妄想、願望と幻覚が複雑に入り混じり、物語はノワールな色調を湛えたファンタジーの様相を帯びてくる。それはパク・チャヌ監督のイマジネーションが生みだした幻惑的な感覚のリアル、はかなさの中にも凶暴なきらめきを宿す映像は、生きることの根源的な切なさを訴える。

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渇き - 渡まち子

◆コミカルな役が多い演技派ソン・ガンホが、10kgも減量しスリムな姿と憂い顔を披露するのが新鮮(60点)

 鬼才パク・チャヌクのバンパイア映画は、常識をヒョイと乗り越える設定と、エロティシズムやブラック・ユーモアが混在した独特の作品だ。サンヒョン神父はアフリカでの伝染病の人体実験で奇跡的に助かるが、やがて身体に異変が起こる。異常なまでに聴覚や嗅覚が研ぎ澄まされ、人の血を求めてしまうサンヒョン。彼は輸血の影響でバンパイアになってしまったのだ。韓国に戻ると幼なじみのガンウの家に招かれるが、そこで不思議な色気を持つ人妻テジュと出会う。急速に惹かれあい、愛欲に溺れる2人は、共謀してガンウ殺害を企てるが…。

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渇き - 岡本太陽

◆鬼才パク・チャヌク監督によるリアルなセックス描写が魅力の異色ヴァンパイア映画(80点)

 ヴァンパアが血を欲しがる衝動は常に性的な臭いを持つ。記憶に新しい映画『トワイライト』シリーズでも主人公の少女がヴァンパイアに噛まれる事をセックスに例えて演出している。その傾向は第62回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した異質な韓国産ヴァンパイア映画『渇き(英題:THIRST)』にも見られるが、本作ではフランスの自然主義文学家エミール・ゾラの小説「テレーズ・ラカン」の展開に沿って、その血と欲望の切り離せない関係を斬新な切り口で描いてゆく。

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