◆「野ばら」を全員で歌う場面は、感動的だ(70点)
日本統治下の時代の悲恋と現代の若者の恋を、今はない住所“海角七号”宛ての手紙が静かに結びつける、詩情あふれる佳作。1940年代の台湾で、若い日本人教師が台湾人女性と恋に落ちるが、終戦を迎え二人は離れ離れに。60年後、ミュージシャンの夢を諦め、郵便配達のアルバイトをしている青年アガは、古い住所「海角七号」宛ての小包を見つけ、つい開封してしまう。そんな時、アガは、日本の歌手のライブの前座に駆りだされることになるが…。
◆「野ばら」を全員で歌う場面は、感動的だ(70点)
日本統治下の時代の悲恋と現代の若者の恋を、今はない住所“海角七号”宛ての手紙が静かに結びつける、詩情あふれる佳作。1940年代の台湾で、若い日本人教師が台湾人女性と恋に落ちるが、終戦を迎え二人は離れ離れに。60年後、ミュージシャンの夢を諦め、郵便配達のアルバイトをしている青年アガは、古い住所「海角七号」宛ての小包を見つけ、つい開封してしまう。そんな時、アガは、日本の歌手のライブの前座に駆りだされることになるが…。
◆日本統治下の台湾で教え子と恋に落ちた教師の届かなかった言葉が60年を経て現代に受け継がれる。日帝支配の過去を持ちながら反日感情が希薄な台湾人の、おおらかできめ細かい人情が南国の風を背景に余情たっぷりに描かれる。(50点)
「僕が向かっているのは故郷なのか、それとも故郷を後にしているのか」。生まれた日本よりも、愛する人を見つけた台湾に離れがたい郷愁を抱いてしまった日本人。日本統治下の台湾で教え子と恋に落ちた教師が、敗戦に引き裂かれる哀しみを彼女に認めた手紙が60年の歳月を経て現代の若者に受け継がれる。同じ日帝支配の過去を持ちながら、韓国・中国などとは比べ物にならないほど反日感情が希薄な台湾人の、おおらかかつきめ細かい人情が南国の風を背景に余情たっぷりに描かれる。
◆全日本人がみるべき作品(90点)
『海角七号 君想う、国境の南』という映画を考えるときもっとも重要なポイントは、「この映画が台湾で爆発的にヒットした」(同国映画としては史上一位)という事実である。