死病のせいで霊感を得た子供とその母親の葛藤を通じて、死者の世界をのぞき見ようとする。そこには死んだ者の後悔と生きている者が死者にしてやれなかったことの後悔が入り交じる。それは愛しているという気持ちを伝えることだ。(60点)
この世に未練を残した霊はたくさんいるのに、それに気づく者はほとんどいない。届けたい思いがあるのに言葉にできず、ただ気配で知らせるだけ。先入観のない幼い息子は彼らを自然に受け入れることができるが、信じない母親にとっては恐怖でしかない。映画は死病のせいで霊感を得た子供とその母親の葛藤を通じて、死者の世界をのぞき見ようとする。そこには、死んだ者が生きているうちにできなかったことに対する後悔と、生きている者が死者にしてやれなかったことの後悔が入り交じる。それは恨みや怒りなどではなく、愛しているという気持ちを伝えることなのだ。