傷ついた少年の心のように、左半分がつぶれ顔に両手を拘束された青い少女の幻影。突然先生やクラスからイジメの対象にされる不安と恐怖、そして克服するには誰かに背中を押してもらう必要があるという心理が繊細に再現される。(60点)
傷ついた少年の心のように、右半分がつぶれ顔に両手を拘束された青い少女の幻影。彼女は少年の分身、彼の弱さを補うもうひとりの自分。その怖ろしい姿に最初はひるんでいたのに、少年はやがて彼女を受け入れアドバイザーとして行動を共にするようになる。明るく元気だった子が、たいした理由もなく突然先生やクラスからいじめの対象にされる不安と恐怖、そして克服するには誰かに背中を押してもらう必要があることをホラータッチで描く。少年の中のネガティブな思考と、闘わなければ変わらないという気持ちが交互に現れる心理が繊細に再現される。