指先からつま先までぴんと筋が通ったような身のこなしと、鋭い視線はまるで野生の豹のよう。ヒロインの動きはしなやかさとスピードにあふれ、時に力強さすら感じさせるが、本格的に踊るシーンは代役を使っているのがミエミエだ。(30点)
指先からつま先までぴんと筋が通ったような身のこなしと、獲物を狙うような鋭い視線はまるで野生の豹のよう。その動きはしなやかさとスピードにあふれ、時に力強さすら感じさせる。バレエという優雅さを表現するアートの陰で酷使される肉体は研ぎ澄まされた美しさをまとい、身体能力の高さには瞠目する。しかし、ヒロインを演じた黒木メイサにバレエの素質がなかったのか、本格的に踊るシーンは代役を使っているのがミエミエ。なぜバレエを描く映画なのに、きちんとバレエの修練を積んだ女優を使わなかったのか。