抱擁のかけら - 山口拓朗

◆ストーリーが進むに連れてじわじわと心にしみてくる(70点)

 「ボルベール<帰郷>」(2006年)のペドロ・アルモドバル監督が、全幅の信頼を寄せるペネロペ・クルスを主演に起用(ふたりが組むのは4度目)。スペインならではの極彩色に彩られたスクリーン上で展開されるのは、愛と嫉妬と憎悪と復讐が渦巻く濃厚なドラマだ。

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抱擁のかけら - 福本次郎

◆2人組の警官が自分たちの持つ権力をひけらかし、被疑者のとる卑屈な態度をもてあそびあざ笑う。思わず嫌悪感を抱いてしまう警官の不正に何らかの因果応報があるのかと期待させながら、映画は予想外の方向にブッ飛んでいく。(70点)

 愛の喜びと失った時の怒りと絶望、一旦忘却の彼方に押しやったそれらの感情が年月を経て熟成され、主人公の胸によみがえる。死という事実を冷静に見つめなおして思い出を客観視し、新たな発見を加えて再評価する。悲劇には違いない、だが前に向かって歩き始めるのが生き残った者の務め。10年以上も時間が止まったままの彼が、ある男との出会いを通じて生きる力を取り戻す過程を、幾重もの秘密と嘘、謎と伏線で包み、愛という最もミステリアスな心の真実に迫っていく。現在と過去が頻繁に行き来する中で、諦観と希望、喪失と再生が見事なコントラストで描かれる。

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抱擁のかけら - 渡まち子

◆視力を失くした男がたどる愛の誕生、崩壊、再生の道。アルモドバルの物語はいつも原色で濃厚だ。(70点)

 盲目の脚本家ハリー・ケインは、実業家エルネストが死亡したことを知る。直後にエルネストの息子がハリーを訪れ、ある脚本を依頼。それをきっかけに彼は、封印していた、深く愛した女性レナの思い出と向き合うことになるが…。

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抱擁のかけら - 前田有一

◆ペネロペ・クルスの脱ぎっぷりは健在(55点)

 ゲイながら巨乳大好きなスペインの巨匠ペドロ・アルモドバルは、この最新作でもお気に入りのペネロペ・クルスの胸の谷間を追い掛け回す。『抱擁のかけら』は、そんな罪作りなおっぱいの物語である。

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抱擁のかけら - 小梶勝男

◆スペインのペドロ・アルモドバル監督が「ボルベール<帰郷>」に続きペネロペ・クルスと組んだ秀作。映画を再編集することによって、人生を取り戻す男の物語(89点)

 スペインには仕事で2度行ったことがある。最初は2003年。カルモナ、セビリアなどアンダルシア地方を巡り、2度目は2004年、マドリッドとクエンカを旅した。太陽の光が違うとこうまで違って見えるのだろうか。影が余りにも濃くて、「漆黒」と呼んでいいほどの黒さなのに驚き、白はどこまでも白く、赤はどこまでも赤いという、見るもの全ての色の鮮やかさに驚いた。人々は朝から酒を飲んでいたりして余り働かず、一見、暢気で楽天主義のように見えたが、夜中まで飲み、歌い、踊る、度外れてエネルギッシュな姿には、陽気を通り越して、そうでもしなければ一日を、さらには人生を終えることが出来ないという、深い絶望も感じられた。

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