キャラが抜群に立っているのが魅力(65点)
密室型のサスペンス・コメディには驚きの仕掛けが満載で、謎解きの醍醐味が味わえる。マンションのエレベーターが急停止し、男女4人が中に閉じ込められる。偶然乗り合わせた彼らは、空き巣専門の刑務所帰りの男、他人の過去が読める中年の超能力者、自殺願望のゴスロリ少女、そして臨月の妻がいながら浮気中の若い男という面々だ。4人は互いに不信感をつのらせるが、腑に落ちない小さな違和感から、やがて互いの秘密を暴露しあうことになる。
キャラが抜群に立っているのが魅力(65点)
密室型のサスペンス・コメディには驚きの仕掛けが満載で、謎解きの醍醐味が味わえる。マンションのエレベーターが急停止し、男女4人が中に閉じ込められる。偶然乗り合わせた彼らは、空き巣専門の刑務所帰りの男、他人の過去が読める中年の超能力者、自殺願望のゴスロリ少女、そして臨月の妻がいながら浮気中の若い男という面々だ。4人は互いに不信感をつのらせるが、腑に落ちない小さな違和感から、やがて互いの秘密を暴露しあうことになる。
◆鮮やかな結末をもつ上質のミステリー(70点)
痛みとともに目を覚ますと、小川順(斎藤工)は急停止したエレベーター内に閉じ込められていた。非常ボタンは不通、携帯は電池切れ。小川と一緒に偶然乗り合わせていたのは、刑務所帰りの関西弁男(内野聖陽)と、人の心が読める超能力者(モト冬樹)、自殺志望者の少女(佐津川愛美)の3人。時を同じくして小川の妻が陣痛に襲われていた。小川は万が一エレベーターから出られなかったときのことを考えて、ボイスレコーダーに妻への気持ちを残すことにした……。
突然止まったエレベーターに閉じ込められた4人の男女。やがて彼らの背景に潜む人には言えない事情が明らかになっていく・・・。そんなありきたりな構成と見せかけて、どこか腑に落ちない点を残しつつ、物語は意外な展開に進む。(50点)
突然止まったエレベーターに閉じ込められた4人の男女。深夜、外部との連絡は取れず時間だけが過ぎていく。だれともなくこのエレベーターに乗り合わせたいきさつを語るうちに、4人の背景に潜む人には言えない事情が明らかになっていく・・・。そんなありきたりな構成と見せかけて、やたらテンションの高い関西弁の男や、ジョギングに行く途中なのにスプーンを持っている超能力者、飛び降り自殺しようとしているはずなのに下りエレベーターに乗った少女と、どこか腑に落ちない点を残しつつ、意外な展開に進んでいく。
俳優、構成作家として活躍する堀部圭亮の長編映画初監督作。木下半太の人気小説を映画化している。