彼が二度愛したS - 福本次郎

ひとり残業している時に、ふと感じるエアポケットのような時間。自分が何者なのかという疑問がとめどなく湧いてくる。大都会ゆえの人間関係の希薄さにどっぷりと浸かった主人公が胸にたまった澱を打ち明ける孤独がリアルだ。(50点)

© 2007 The Tourist Pictures, LLC. All rights reserved.

 深夜までひとり残業している時に、ふと感じるエアポケットのような時間。自分が何者でなんのために生きているのかという疑問がとめどなく湧いてくる。大都会ゆえの人間関係の希薄さにどっぷりと浸かった主人公が胸にたまった澱を打ち明ける職業柄の孤独が非常にリアルだ。映画は一人の男と二人の男女の出会いを通じて、ノワールな雰囲気を漂わせたスタイリッシュな映像で現代人の心の病巣を鋭くえぐりだす。それは罠なのか愛なのか、暴走する感情と手玉に取られる悔しさが悪循環を呼び、運命を狂わせていく。

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彼が二度愛したS - 渡まち子

内容は平凡な官能サスペンス(55点)

© 2007 The Tourist Pictures, LLC. All rights reserved.

 好漢ヒュー・ジャックマンが悪役を演じるのは新鮮だが、内容は平凡な官能サスペンス。孤独な会計士ジョナサンは偶然知り合ったハンサムな弁護士ワイアットに導かれハイソな秘密クラブにのめり込むことになる。だが謎めいた美女Sを愛したことから運命が狂いはじめる。中盤から主人公がハメられたのが分かる展開だが、あまりに先が読めてサスペンスとしての魅力が薄い。だが、官能シーンはエロティックというよりスタイリッシュに描かれているので上品さがある。謎解きやどんでん返しの驚きは少ないが、意外にもセンスある邦題と、都会の孤独をすくい取ったムードは良かった。

彼が二度愛したS - 町田敦夫

◆まじめ人間がハマった、めくるめく運命の落とし穴(70点)

 会計士という職業は、どうも欧米人の間では相当退屈な人種というレッテルを貼られているらしく、たとえば『モンティ・パイソン』のあるエピソードの中では、マイケル・ペイリン扮する公認会計士が、ジョン・クリーズ扮する職業カウンセラーからこんなことを言われていた。「あなたの性格は驚くほど退屈。想像力に欠け、臆病。指導力も決断力もない。卑屈で、ユーモアのセンスもゼロ。社交性に乏しく、許しがたいほど無気力で、だらしがない。ところが他の職業では致命的となるこうした欠点も、公認会計士にとっては大きな長所となるのです」

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