座頭市 THE LAST - 福本次郎

座頭市 THE LAST

© 2010「座頭市 THE LAST」製作委員会

◆ただ歩いているだけなのに他のキャラクターが卑小に思えてしまう仲代達矢の圧倒的な存在感は、この映画の主人公がいったい誰なのかを忘れさせてしまうほど。しかし、平板な描き方のエピソードの連続には退屈を禁じえなかった。(40点)

 宴の準備で大勢の使用人が忙しく立ち働く屋敷の空気が、親分の登場で一瞬にして凍りつく。歩いているだけなのにスクリーンに映る他のキャラクターが卑小に思えてしまう仲代達矢の圧倒的な存在感は、この映画の主人公がいったい誰なのかを忘れさせてしまう。さらに、敵対する組織の親分を前にした魚の刺身についての口上は、大見得を切るように恐ろしく芝居がかっていて、壮大な物語が待ち受けているような期待を抱かせる。しかし、残念ながら仲代に対抗しうるほど印象に残った出演者は民間医に扮した原田芳雄のみで、平板な描き方のエピソードの連続には退屈を禁じえなかった。

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座頭市 THE LAST - 小梶勝男

座頭市 THE LAST

© 2010「座頭市 THE LAST」製作委員会

◆SMAPの香取慎吾が座頭市に挑戦した意欲作。人間味のあるリアルな座頭市像を作ることには成功しているが、仲代達矢や倍賞千恵子らの大芝居が浮いていて、非常にバランスが悪い作品になってしまった(66点)

 座頭市といえば、何といっても勝新太郎だろう。ビートたけしも演じたし、やや変則的なものとしては、綾瀬はるかが女座頭市に扮した曽利文彦監督の「ICHI」(2008)がある。その他、山田誠二監督「新怪談残虐非道・女刑事と裸体解剖鬼」(2004)のゾンビ市(橋本和博)、高橋洋監督の地下映画「ソドムの市」(2004)の俎渡海市兵衛(浦井崇)なども、座頭市の変奏曲だ。日本映画だけではない。「ブラインド・フィーリュー」(1989)のルトガー・ハウアー、さらに最近の米国映画(タイトルを書くとネタバレになるので書かない)にも、座頭市的なキャラクターは登場する。盲目の居合い斬りの達人は、あまりに強烈で魅力的なキャラクター故に、様々に作り手の創造力を刺激するのである。

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座頭市 THE LAST - 渡まち子

座頭市 THE LAST

© 2010「座頭市 THE LAST」製作委員会

◆逃れられない運命にからめとられていく市の定めは、あまりにも切ない(55点)

 生活感あふれる座頭市という視点が新しいアクション時代劇だ。市は盲目の流れ者で剣の達人。数々の修羅場をくぐってきたが、愛する妻タネのため、人を斬る生活を捨てて静かに暮らすことを決意する。しかし、市を追うヤクザとの戦いでタネが命を落とす。身も心も傷ついた市は、故郷の村に辿り着き、旧友の柳司のもとに身を寄せ、百姓として暮らし始める。村を牛耳る非道な天道一家に苦しめられる村人は、市に助けを求めるのだが…。

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