宮廷画家ゴヤは見た - 福本次郎

過去を否定しなければならない転向者の立場、そんな男でも情を交わした男として愛する女の悲しさ。幽鬼のように汚れた上、鎖骨が浮き出るほどやせ細り精神のバランスまで崩してしまった女をナタリー・ポートマンが好演する。(40点)

 時代の激流で生き残るために信念を曲げざるを得なかった男と、彼に人生を奪われたにもかかわらず一途な思いを持ち続ける女。宗教支配と革命、そして反動と、激動の歴史に翻弄された男女の運命を通じて、聖職者の胡散臭さを告発する。過去を過激に否定しなければならない転向者の立場、そんな男でもただひとり情を交わした男として愛する女の悲しさ。幽鬼のように汚れた上、鎖骨が浮き出るほどやせ細り精神のバランスまで崩してしまった女をナタリー・ポートマンが好演する。

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宮廷画家ゴヤは見た - 渡まち子

時代そのものを描く物語(70点)

 何やら某TVドラマのような邦題だが、天才画家ゴヤの目を通して、人間を喜劇にも悲劇にも振り分ける時代そのものを描く物語だ。異常な異端審問がまかり通る18世紀のスペイン。天使のような少女イネスと、巧みに時の権力に取り入るロレンソ神父は、共にゴヤのモデルだが、時代の荒波に飲み込まれ、2人の運命は激しく狂っていく。宗教の狂気とフォアマンが経験した共産主義の暴挙に、異なる時代の共通性が見える。哀しく歪んだ愛を体現するバルデムとポートマンは共に名演。ラストに振り向くイネスの複雑な笑顔でラブ・ストーリーの香りを残す演出が見事だ。

宮廷画家ゴヤは見た - 山口拓朗

◆ミロス・フォアマン監督が紡ぎ上げた絵作りの華麗さはサスガの一言(60点)

 舞台は18世紀末のスペイン。宮廷画家のゴヤ(ステラン・スカルスガルド)がかつて肖像画を描いたことのある少女イネス(ナタリー・ポートマン)が、ユダヤ教だと疑われてカトリック教会の異端審問所に囚われてしまう。イネスの父は、イネスを救おうと神父ロレンソ(ハビエル・バルデム)を自宅のディナーに招待するが……。

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宮廷画家ゴヤは見た - 町田敦夫

◆ポートマンとバルデムの顔合わせで描く、スペイン史の裏側(70点)

 美人がそうでない女性に比べて不当に得をしているのは事実だと思うけど(得をさせているのは他ならぬ我々男性なのだから、その点は間違いない)、美人は美人なりに、いろいろと悩みがあるもの。特にその美人がたまたま女優であったりすると、「おバカなブロンドの役しか回ってこない」とか「どんなにいい演技をしても美しさしか評価されない」といった憂き目に遭いがちだ。それを甘受できない野心派の美人女優は、たとえば『モンスター』(03)のシャーリーズ・セロンのように13キロもの“逆ダイエット”を敢行し、自らのイメージを打ち破ってみたりする。

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