◆疎遠になった旧友に会いに行きたくなる(70点)
スランプ中の女流漫画化、高原菜都美(深津絵里)は、昼間からビールを飲み、ソファで昼寝をする体たらくな日々を送っていた。ある日、新人編集者の財前(福士誠治)が自宅に来た。財前は菜都美に仕事をするよう焚き付けるが、菜都美は意に介さず、ソファに寝転がる。夢に出てきたのは、12歳のころの自分だった……。
◆疎遠になった旧友に会いに行きたくなる(70点)
スランプ中の女流漫画化、高原菜都美(深津絵里)は、昼間からビールを飲み、ソファで昼寝をする体たらくな日々を送っていた。ある日、新人編集者の財前(福士誠治)が自宅に来た。財前は菜都美に仕事をするよう焚き付けるが、菜都美は意に介さず、ソファに寝転がる。夢に出てきたのは、12歳のころの自分だった……。
哀しくて優して泣けてくる(75点)
人気漫画化・西原理恵子の自伝的作品の映画化で、可愛らしいタイトルだが、内容はかなりシビアだ。ナツミはスランプから抜け出せない36歳の漫画家。ダラケきった暮らしから、担当編集者に「先生、友達いないでしょう?」とまで言われる始末だが、その言葉から、少女時代のかけがえのない友の存在を思い出すことに。東京で過去を回想し、長く戻らなかった故郷で彼女たちの本当の気持ちを知ったナツミは、絶不調から抜け出してゆっくりと再生していく。
友達だからこそ大切にし、友達だからこそ嫉妬し、友達だからこそ夢を託す。まっすぐな思いと捩れた感情を繊細に使い分け、小学校から大人になるまでの時間を共にした3人の女の子の人生と友情をしみじみとしたトーンで描き出す。(70点)
しょぼい田舎街を出られずにしょぼい生活を送る人々。男たちは身勝手で、女たちは男に振り回される。そこから抜け出す方策も度胸もなく、ただなんとなく日々が過ぎていく。そんな大人たちの間で育ったヒロインが、同じような環境の友人と過ごすうちに唯一の希望となって故郷を後にする。友達だからこそ大切にし、友達だからこそ嫉妬し、友達だからこそ夢を託す。まっすぐな思いと捩れた感情を繊細に使い分け、小学校から大人になるまでの時間を共にした3人の女の子の人生と友情をしみじみとしたトーンで描き出す。