(70点)
ド田舎の風景の中で繰り広げられる少女の初恋や小さな冒険がみずみずしい。些細な出来事が世界の全てに感じて心が揺れる思春期の女の子そよの成長を描いていく青春映画だ。小道具やイベントで季節感を上手く出した映像が魅力。やわらかな方言も耳に心地よい。くるりの主題歌が耳に残るさわやかな1本だ。
(70点)
ド田舎の風景の中で繰り広げられる少女の初恋や小さな冒険がみずみずしい。些細な出来事が世界の全てに感じて心が揺れる思春期の女の子そよの成長を描いていく青春映画だ。小道具やイベントで季節感を上手く出した映像が魅力。やわらかな方言も耳に心地よい。くるりの主題歌が耳に残るさわやかな1本だ。
◆長閑な農村風景の中でゆったりと流れる時間、濃密な人間関係の中で自分を見つめ直す作業と初恋。進歩や変化より過去の延長線上にある現在を大切にしながら、中学生のヒロインは少し背伸びして未来を覗き見しようとする。(40点)
長閑な農村風景の中でゆったりと流れる時間、濃密な人間関係の中で自分を見つめ直す作業と初恋。進歩や変化より、過去の延長線上にある現在を大切にしながら、中学生のヒロインは少しだけ背伸びして未来を覗き見しようとする。大人になるにはまだ心の準備ができていない、それでも大人の世界を理解し始めている。そんな少女の繊細な気持ちの変化をカメラはじっくりと見つめる。しかし、余りにも動きの少ない単調で間延びした映像の連続に、出るのはため息ばかり。もう少しドラマチックな要素をテンポよく織り込み、エピソードに緩急をつけなければ劇映画としては物足りない。