イラクから帰還した息子の死の真相はまさに狂気。重い人間ドラマだが見応えがある。(75点)
2004年、元軍人警官のハンクは息子のマイクがイラクから帰還後に失踪したとの知らせを受ける。女刑事エミリーの助けを借りてマイクを探すハンクだったが、予想外の真実と息子の心の闇を知ることになる…。
イラクから帰還した息子の死の真相はまさに狂気。重い人間ドラマだが見応えがある。(75点)
2004年、元軍人警官のハンクは息子のマイクがイラクから帰還後に失踪したとの知らせを受ける。女刑事エミリーの助けを借りてマイクを探すハンクだったが、予想外の真実と息子の心の闇を知ることになる…。
戦争は若者を狂気に駆り立てる。休暇中の兵士の不審死をその父親が調査するうちに望まない真実を知るという過程を通じて、イラク戦争がもたらした心の荒廃、ひいては米国がSOSのサインを発するまでに病んでいることを訴える。(50点)
戦争は普通の若者を狂気に駆り立てる。常に緊張を強いられ神経を高ぶらせて、異常な行為を異常と思わなくなる。一度傷ついた心は簡単には治らず、米国に戻った後も後を引きずり、ちょっとしたきっかけで暴走する。映画は、帰米した若い兵士の不審死をその父親が調査するうちに望まない真実が明らかになるという過程を通じて、イラク戦争がもたらした心の荒廃、ひいては米国がSOSを発するまでに病んでいることを訴える。
イラク帰還兵が巻き込まれた驚愕の事件の映画化(85点)
『告発のとき』は、いわゆる"実話を基にした映画"だ。これはつまり、映画にしたくなるほどビックリする何かが、コトの真相に含まれているということ。だがそのネタの良さにあぐらをかいて工夫のない仕事をすれば、単に過去の事実を再現しただけの退屈な後書きが出来上がるだけ。これでは優秀な記者が書いた1ページの記事を読んだほうがはるかにマシだ。「実話の映画化」の中には、そうした凡作、時間のムダ的失敗作が少なくない。
ポール・ハギス監督最新作(75点)
プレボーイ誌に以前掲載された「Death and Dishonor」というある捜査についての記事がある。それを基に制作された映画がポール・ハギスが脚本監督を務める『告発のとき』である。