(65点)
静謐な映像と少ないセリフがチュアンチュアン監督の作風で、本作でもその手法が多いに魅力を発揮している。碁の神様と呼ばれた呉清源の半生を振り返る物語だ。昭和の日本と深く係わり、歴史の波に翻弄されながら生きた彼の孤高の天才ぶりをチャン・チェンが美しく演じている。ただし、彼がのめり込んだ新興宗教の描き方は、判りにくさの方が際立った。冒頭に呉清源本人が登場するのが感動的である。
(65点)
静謐な映像と少ないセリフがチュアンチュアン監督の作風で、本作でもその手法が多いに魅力を発揮している。碁の神様と呼ばれた呉清源の半生を振り返る物語だ。昭和の日本と深く係わり、歴史の波に翻弄されながら生きた彼の孤高の天才ぶりをチャン・チェンが美しく演じている。ただし、彼がのめり込んだ新興宗教の描き方は、判りにくさの方が際立った。冒頭に呉清源本人が登場するのが感動的である。