◆ハンガリー製ロマコメはハリウッド映画以上にハリウッド的(70点)
昨今のような不況下ではオトコもオンナもなかなかリスクを抱えづらいが、景気のよかった時代には「男はいらない、子供だけ欲しい」なんてことを言うキャリアウーマンが、(本音かどうかは別にして)筆者の回りにもけっこういた。『反恋愛主義』のヒロイン、ドラもそんな三十代独身のひとり。劇団の脚本家としての仕事は順調だが、信じた男には妻子のいることが発覚。もはやオトコには期待すまいと心に決めた彼女は、せめて子どもを持ちたいと、出会い系サイトにこんな広告を出す。「セックスのパートナー求む。ただしセックス以上はお断り」