◆これといった特徴なし(30点)
前作を見た人にシリーズはこれで完結……と思わせておいて、ほとぼりが冷めたころにまるっと復活。始まる前から見事なトリックを見せてくれた劇場版第3作である。そもそも、確実に儲かるものをやめるなんてこの不況時ありえぬ話。仲間由紀恵&阿部寛の芸達者コンビならば、アラフォー、アラフィフになろうとも、変わらぬ夫婦漫才を見せてくれるに違いない。
◆これといった特徴なし(30点)
前作を見た人にシリーズはこれで完結……と思わせておいて、ほとぼりが冷めたころにまるっと復活。始まる前から見事なトリックを見せてくれた劇場版第3作である。そもそも、確実に儲かるものをやめるなんてこの不況時ありえぬ話。仲間由紀恵&阿部寛の芸達者コンビならば、アラフォー、アラフィフになろうとも、変わらぬ夫婦漫才を見せてくれるに違いない。
◆ダジャレとパロディ、謎解きまで、全編ユル~い展開にテンションは下がりっぱなし。ツッコまれるのが目的の小ネタと脱力感あふれるエピソードの数々は、観客の心をくすぐるのではなく、あえて寒さを感じさせるのが狙いなのか。(30点)
江戸時代の奇術師と蘭学者の因縁に始まり、「1Q84」をもじった主人公の著作タイトルやベタなダジャレ、過去のドラマ・映画の引用、そして手垢のついた謎解きまで、全編ユル~い展開に、見る者のテンションは下がりっぱなし。ツッコミを入れられることを目的としたとしか思えない瞬間芸のような小ネタからあまりにも幼稚な手品の種まで、脱力感あふれるエピソードの数々は、ストレートに観客の心をくすぐるのではなく、あえて寒さを感じさせるのが狙いなのか。その演出意図は悪くはないのだが、曲がりすぎて捕球できないナックルボールのように、笑いのストライクゾーンをはずしている。
◆シリーズ10周年、劇場版として3作目。これまでのシリーズとほぼ同じ展開はマンネリだが、そこがいいところでもある(72点)
テレビ朝日の深夜番組としてスタートしてから、深夜ドラマが2シーズン、夜9時台での放送が1シーズン、スペシャルが2本(1本は現時点ではまだ放送されていない。2010年5月15日放送)、そして劇場版が本作を入れて3本。今年で10周年を迎えるシリーズは、これほど長く続いているのであるから、多くの人に愛されているといって言いだろう。10周年記念の本作の内容は、堤幸彦監督が一種のシニカルなジョークとして、舞台となる村を「万練村」と名づけたように、全くの「マンネリ」だ。これまでのシリーズの集大成でもあるし、単なる繰り返しでもある。本作の場合は、それでいいのだ。
◆おバカなバトルが深夜TVのノリそのままに展開する様は脱力必至だ(45点)
「TRICK」10周年記念の劇場版第三弾は、豪華ゲストによる超能力者が大集合して競い合うサバイバル・コミカル・ムービーだ。霊能力者“カミハエーリ”が代々統治する万練(マンネリ)村で、掟に従い後継者を決めるバトルロイヤルが開かれることに。大会に参加し、大金をせしめようと目論む貧乏な奇術師・山田奈緒子だったが、村の青年・翔平から、バカげた風習を止めさせてほしいと頼まれ、しぶしぶ村にやってきた物理学者の上田次郎とはちあわせてしまう。そんな中、カミハエーリを目指す、霊能力者による生死を賭けたバトルが始まった…。