花嫁だけが笑っていない写真が全てを物語る。(65点)
韓国も自国の歴史の闇を描ける時代になった。1980年5月18日の光州事件を初めて真っ向から描く映画だ。当時、暴徒とされた光州市民が、実は軍によって不当に殺害された犠牲者だった事実はあまりに悲痛。韓国映画らしいメロドラマ仕立ては少々辟易するが、それでも未来を奪われた人々の涙は真実だ。同国民同士で殺し合う悲劇と共に、国際社会に事件が伝わらないもどかしさがつらい。花嫁だけが笑っていない写真が全てを物語る。
花嫁だけが笑っていない写真が全てを物語る。(65点)
韓国も自国の歴史の闇を描ける時代になった。1980年5月18日の光州事件を初めて真っ向から描く映画だ。当時、暴徒とされた光州市民が、実は軍によって不当に殺害された犠牲者だった事実はあまりに悲痛。韓国映画らしいメロドラマ仕立ては少々辟易するが、それでも未来を奪われた人々の涙は真実だ。同国民同士で殺し合う悲劇と共に、国際社会に事件が伝わらないもどかしさがつらい。花嫁だけが笑っていない写真が全てを物語る。
一般市民に向かって一斉に発砲する正規軍。市民は銃弾に倒れ、街は血に染まる。小さな諍いはあっても笑いが絶えないのどかな日常が一日にして軍靴に踏み潰されるという恐怖。文民統制が行き届いていない時代の実情がリアルだ。(50点)
デモ隊の一般市民に向かって一斉に発砲する正規軍。市民はなす術もなく銃弾に倒れ、街は血に染まる。チョン・ドファン政権に対して民主化を要求した学生運動に端を発した光州事件は、武器を奪った市民軍との内戦状態になる。恋に苦しみ、勉強に励み、小さな諍いはあっても笑いが絶えないのどかな日常が一日にして軍靴に踏み潰されるという恐怖。文民統制が行き届いていない時代の韓国の実情がリアルだ。しかし、異常にテンションの高いタクシー運転手とロン毛男が映画を安っぽいものに押し下げてしまった。