安っぽいほど手作りの味がしてオリジナルにない味わいを生み出し、特撮にカネをかけられないゆえに生まれたローテクアイデアが大いに笑わせてくれる。それは機能ばかり洗練され刺激が強調されるハリウッドへのアンチテーゼだ。(40点)
© Newline Productions/Junkyard Productions
映像を通じて何かを表現したいなどという目的ではなく、過去の作品からエッセンスを凝縮して楽しむだけ。安っぽければ安っぽいほど手作りの味がして、かえってオリジナルにない味わいを生み出す。紙製のライオンキングやミニカーを使ったMIBのカーチェイス、さらに宇宙船の回転ポッドなど、特殊効果にカネをかけられないゆえに生まれたローテクアイデアが大いに笑わせてくれる。それは機能ばかり洗練され刺激が強調されるハリウッドへのアンチテーゼ。ミシェル・ゴンドリー監督は身をもって特撮やCG・デジタルサウンドなど虚飾にまみれた映画に対して一線を画すことを宣言する。
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奇想天外なアイデアの中に込めたのは映画愛。前半は大笑いし、後半は胸があったかくなる。(65点)
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時代遅れのレンタル・ショップで、ビデオの中身が全て消去される事態が発生する。困り果てた店番のマイクとジェリーは、思いつきでハチャメチャなリメイク作品を作ったらこれが大人気に。次々に旧作・名作を撮影するのだが…。
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◆"映画愛"をたっぷりと浸潤させた秀作(75点)
とある街の一角にある、ちょっぴり時代遅れのレンタルビデオ店(DVDは置いてない)。ある日、常連のジェリー(ジャック・ブラック)が大量の電磁波をあびたまま店に入ってきたことにより、陳列していたビデオの中身がすべて消えるトラブルが発生。事態を重くみた店員のマイク(モス・デフ)はジェリーと共に自主制作映画を撮り、そのビデオを客に貸し出すことにした……。
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レンタル店員が超大作を激安リメイク(70点)
© Newline Productions/Junkyard Productions
今週公開の映画は、どうしてこうろくでもない邦題ばかりなのだろうと頭を抱えてしまうが、『僕らのミライへ逆回転』は群を抜いてひどい。私は原題原理主義者ではないから、日本公開版がオリジナルと違った題名になろうとかまわないが、この邦題で客が入るとはどうしても思えない。映画の中身がいいだけに、それはちょいと悔しい事なのである。
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◆作品に対する敬意が込められている(70点)
未だにビデオテープしか置いていないレンタルビデオ店で、フレッチャー店長(ダニー・グローヴァー)から店番を任されたマイク(モス・デフ)。彼の幼馴染で風変わりな男ジェリー(ジャック・ブラック)が発電所でいたずらをやらかし、自身が電磁波を浴びてしまう。これが原因で店のテープの映像が抹消されるハメとなる。マイクとジェリーは、消えてしまった映像を勝手に自主製作する。
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映像の魔術師ミシェル・ゴンドリー監督による素敵なコメディ映画(75点)
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フランス人映像作家ミシェル・ゴンドリー。アカデミー脚本賞を受賞した『エターナル・サンシャイン』が世界中で大ヒットし、映画監督としても認知されるようになった。他にも『ヒューマン・ネイチュア』『ブロックパーティー』『恋愛睡眠のすすめ』と興味深い作品を作り続ける彼が2008年の今年また新しい作品を発表した。『僕らのミライへ逆回転』というその作品は、主演にジャック・ブラックを起用し、エキセントリックなコメディ映画に仕上げている。
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