人生に乾杯! - 福本次郎

社会主義を信じていた旧世代が経済原則に切り捨てられる姿にスポットをあて、庶民の不満を代弁するかのように世間に復讐する老人を追う。個人の密やかな愛の思い出まで奪ってしまう現代社会の冷たさに彼の怒りは爆発する。(60点)

人生に乾杯!

© M&M Films Ltd.

 社会主義だった頃は、多少の不自由を我慢しても国に楯突かなければ死ぬまで衣食住は保証されていたはず。資本主義に転換しEUに加盟した現在では、自由競争の名の下で、引退した人々の年金額は物価上昇に追いつかず、生活は苦しくなる一方。映画は、ハンガリーという国家を信じていた旧世代が経済原則に切り捨てられる姿にスポットをあて、名もなき庶民の不満を代弁するかのように世間に復讐する老人を追う。個人の密やかな愛の思い出まで奪ってしまう社会の冷たさに彼の怒りは爆発するのだ。

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人生に乾杯! - 渡まち子

ほのぼのとした旅行のよう(70点)

人生に乾杯!

© M&M Films Ltd.

 老人版「俺たちに明日はない」と呼びたい痛快なハンガリー映画だ。主人公は、年金だけでは暮らしていけず、そおっとやってみた強盗がうっかり成功してしまった老夫婦。ぎっくり腰を気遣いながらの彼らの逃避行は、愛車のクラシックカー“チャイカ”を駆っての、ほのぼのとした旅行のよう。同時に警察側のカップルの恋の行方も活写し、飽きさせない。高齢者福祉はどこの国でも深刻な問題だが、ハンガリーには、共産主義から資本主義へ移行した歪みがある。そんな社会の矛盾に対し、勇気を持って行動した二人が“ボニーとクライド”に見えた。悲劇的なラストの果てのオチが洒落ていて、思わずニッコリ。複雑な歴史とのどかな国民性を持つハンガリー。映画的な小国からこんな快作がやってくるから、世界はやっぱり広いのだ。

人生に乾杯! - 山口拓朗

◆デンジャラスでほほ笑ましいロードムービー(60点)

 81歳のエミル(エミル・ケレシュ)と70歳のヘディ(テリ・フェルディ)は、半世紀以上も連れ添っている夫婦。派手な生活をしているわけでもないのに、年金だけで食べていくことができず、借金取りに追われる毎日をすごしていた。ある日、堪忍袋の緒が切れたエミルは、なんと郵便局で強盗におよぶ! 一度は警察に協力しかけた妻のヘディも、エミルの熱意にほだされて、あてのない逃避行に付き合うが……。

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人生に乾杯! - 前田有一

80代の老人が強盗に転職(55点)

人生に乾杯!

© M&M Films Ltd.

 ハンガリー映画の小品『人生に乾杯!』は、彼らの国で高齢者が抱える問題をチクリと風刺する作品だが、奇しくも我々日本人にとっても共感できる内容になっている。

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人生に乾杯! - 佐々木貴之

◆二人の犯行手口はユニークであり、この着想は面白い(70点)

 ヨーロッパの小国ハンガリー発のクライム・コメディーである本作は、単なる地味な小品ではない。長編初挑戦のガーボル・ロホニ監督が、なかなか面白いドラマとして仕上げてくれたのである。

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人生に乾杯! - 町田敦夫

◆抱腹絶倒の強盗を重ねる老夫婦が、社会に一石を投じる(70点)

 エミルとヘディは大恋愛の末に結ばれた夫婦だったが、結婚から半世紀が過ぎた今では出会った頃の思いなどどこへやら。体調は悪くなる一方だし、生活も困窮。ついにアパートの電気さえ止められた。だが、ヘディの宝物だったダイヤのイヤリングが差し押さえられるに及び、エミルは20年ぶりに愛車のハンドルを握って郵便局に乗りこんでいく。そう、強盗をするために……。

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