リリィ、はちみつ色の秘密 - 渡まち子

あたたかみのあるストーリー(65点)

リリィ、はちみつ色の秘密

© 2008 Twentieth Century Fox

 天才子役ダコタ・ファニングが、大人と子供の中間の少女の繊細な内面を丁寧に演じている。60年代のアメリカを舞台に、母の死のトラウマに悩む14才の少女リリィが、養蜂業を営む魅力的な黒人3姉妹の家で暮らし、次第に癒されていく姿を描く。抜群の歌唱力を誇る歌手・女優たちをキャスティングしながら、あえて歌わせず演技力で勝負しているところがすごい。人種差別や家族の死など、難しい問題を描いているのに、あたたかみのあるストーリーになったのは、少女の心の成長を古代から存在する養蜂というどこか神秘的な仕事を通して語っているからだろうか。10代前半の少女ほど傷つきやすい生き物はいない。愛されること。リリィにはそれが一番の栄養だ。

リリィ、はちみつ色の秘密 - 福本次郎

法の下では平等でも、大多数の白人は暴力で黒人を押さえ込もうとする。いまや黒人を大統領に頂く米国において、ほんの数十年前まで普通にあった現実だ。もはや人々の記憶から消えかかっている人種差別を白人少女の視線で描く。(50点)

リリィ、はちみつ色の秘密

© 2008 Twentieth Century Fox

 法の下では平等が保障されてもまだまだ黒人に対する差別が残っていた時代、人種を超えた友情や愛を成立させることが難しかった。南部ではリベラルな白人は少数、大多数の白人は暴力で黒人を押さえ込もうとする。いまや黒人を大統領に頂く米国において、ほんの数十年前まで普通にあった現実だ。もはや人々の記憶から消えかかり、歴史上の事実としてしか実感のない人種差別の「終わりの始まり」を白人少女の視線で描く。ただ黒人というだけで白人からまともな人間として扱われない理不尽さの前では無力でも、相手を愛し受け入れることで肌色の壁は乗り越えられると彼女は身をもって語る。

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リリィ、はちみつ色の秘密 - 町田敦夫

◆ダコタの成長物語がオバマの登場とシンクロ(70点)

 人種差別が色濃く残る1960年代の米国南部を舞台に、心に傷を抱えた少女リリィの、ひと夏の冒険と成長を描いた感動作だ。白人女性作家スー・モンク・キッドの処女長編を、黒人女性監督のジーナ・プリンス=バイスウッドが脚色。かつての“神童”ダコタ・ファニングが実年齢と同じ14歳のヒロインに扮し、この年齢層特有の不安定な立場や鬱屈した心情を体現してみせる。

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