ラスト、コーション - 福本次郎

肉体を貪りあい悦楽に身をゆだねている刹那でさえその瞳は遠くを見て、精神は醒めている。反体制派を取り締まる男と、彼をスパイする女。映画はふたりの関係を通じて、セックスは嘘で固めた人生を救うことができるかを問う。(70点)

 男はその血なまぐさい日常と命を狙われているという緊張感を、女はいつ正体がばれるかという怯えを、胸の奥深くに抑え込んでいる。他人の前では平静を装っているが、彼らの心はプレッシャーに苛まれ崩壊寸前、ただ快感が唯一の小休止だ。しかし、お互いの肉体を貪りあい悦楽に身をゆだねている刹那でさえその瞳は遠くを見て、精神は醒めている。反体制派を取り締まる男と、彼をスパイする女。映画はふたりの関係を通じて、セックスは嘘で固めた人生を救うことができるかを問う。

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ラスト、コーション - 渡まち子

虚無的なトニー・レオンがやはり上手い。(75点)

 常に挑戦を続けるアン・リーの意欲と美意識を感じる秀作。40年代の中国を舞台に、女スパイと政府要人との禁断の愛を描く。暴力的に求め合う男女は、痛みのみで生を感じるドM体質で、大胆な官能描写はまるでレスリング。見ているだけで筋肉痛になりそうだが、本当にエロいのはからみあう男女の視線だ。純朴と妖艶の二面性を持つタン・ウェイが美しいが、虚無的なトニー・レオンがやはり上手い。出口のない悲恋に時代の残酷さがにじむ。

ラスト、コーション - 前田有一

過激すぎる濡れ場ばかりが話題だが(75点)

 『ブロークバック・マウンテン』(05年、米)でアカデミー監督賞を受賞した台湾の人気監督アン・リーの最新作は、ある事情により世界中で物議をかもすことになった。

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ラスト、コーション - 岡本太陽

過激な性描写が話題のアン・リー監督最新作(65点)

 アン・リー。世界的に有名な台湾出身の映画監督である。アメリカで映画制作を学んだ彼は、1995年公開の『いつか晴れた日に』から本格的にハリウッドに進出した。また彼の制作する映画は数々の賞に輝いている。主なところで『ウエディング・バンケット』と『いつか晴れた日に』ではベルリン映画祭金熊賞受賞、『ブロークバック・マウンテン』と最新作『ラスト、コーション』ではベネチア国際映画祭金獅子賞受賞、それから『グリーン・デスティニー』でアカデミー外国語映画賞を受賞している。また彼は『ブロークバック・マウンテン』で78回アカデミー賞の監督賞にも輝いている。わたしは彼の『アイス・ストーム』という作品が非常に好きで、アン・リーの作品は観るようにしている。そこで、今年のベネチア国際映画祭でグランプリを受賞した『ラスト、コーション(原題:色、戒)(英題:LUST, CAUTION )』を観に行ってきた。

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