◆伝記的社会派人間ドラマ(70点)
既に政界を引退しているネルソン・マンデラ元南アフリカ共和国大統領が、初めて映画化を許可した自身の伝記的社会派人間ドラマ。
監視を続けるうちに、次第に理解しやがては尊敬すら抱いていく。その相手はテロリストなどではなく、知性あふれる穏やかな人物。根拠なき差別と感じた小さな違和感が、時と共に確信にるという理性の変遷がよく描かれている。(60点)
監視を続けるうちに、次第に理解しやがては尊敬すら抱いていく。相手は下等な人間とされてきた黒人のリーダー。彼は決して恐るべきテロリストなどではなく、知性あふれる穏やかな人物。27年間も獄中にありながら不屈の精神でアパルトヘイトに反対し、ついに南アフリカに人種的平等をもたらしたマンデラを見守り続けてきた男の姿を通じて、体制側の歯車に過ぎない人間の弱さと苦悩を描く。根拠なき差別と感じた小さな違和感が、時と共に確信になっていくという、当時の白人がたどった理性の変遷がよく描かれている。
ネルソン・マンデラ公認の感動秘話。歴史の隙間には、偉人を支えた無名の人々の思いがある。(70点)
アパルトヘイト政策下の1968年の南アフリカ。刑務所の白人看守グレゴリーは、黒人の言葉・コーサ語が話せる理由から、反政府運動の活動家ネルソン・マンデラの担当に抜擢される。目的は彼をスパイすることだったが…。
ネルソン・マンデラの公式半生記(65点)
ネルソン・マンデラといえば反アパルトヘイト運動。その偉大なる指導者にして、南アフリカ初の黒人大統領にまで登りつめた男だ。『マンデラの名もなき看守』は、99年に政界引退した彼がはじめて映画化を許可した伝記もの。現在のところ唯一の、ネルソン・マンデラ公式半生記といえる。