どれも描写は中途半端(40点)
© 2008 Horsemen Productions, LLC All Rights Reserved.
「吊る」という行為は「ザ・セル」でも意味深く使われていたが、サイコ・サスペンスである本作でも、サディスティックな“吊り”の残酷度は相当なものだ。ベテラン刑事ブレスリンは、猟奇的な連続殺人事件を担当することになる。極太のフックで不気味な器具に吊るされた異様な姿の遺体からは大量の血が流され、現場には「COME AND SEE(来たれ)」というメッセージが残されていた。そんな中、犠牲者の養女であるクリスティンが衝撃的な告白と共に自首するが、事件はまだ終わらないという彼女の言葉の通り、さらなる惨劇が起こってしまう。
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内容は悪くないが、宣伝が大ネタバレ(65点)
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『あの日、欲望の大地で』という、先日公開されたサスペンス映画があるが、それについての記事で私は、ネタバレに無頓着な宣伝会社の姿勢を静かに批判した。こういう事を書くと業界では嫌われるのだが、あの記事に反応して送られてきたメールはすべて、よくぞ言ってくれた、という好意的なものであった。
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◆「羊たちの沈黙」「セブン」に「SAW」シリーズの要素を加えた猟奇サスペンス。チャン・ツィイーが犯人役を演じているのが見もの(67点)
銀のトレーに載せられた、大量の人間の歯が見つかるところから、物語は始まる。最初から気味悪く、猟奇ムードはたっぷりだ。そして、釣り針とワイヤーで吊られた全裸死体が登場し、現場に残された「来たれ」というメッセージが謎をかける。連続殺人事件を捜査する主人公は、デトロイト警察のベテラン刑事。妻に先立たれ、仕事に没頭し過ぎて2人の子供たちからは愛想を尽かされている。演じるデニス・クエイドがいい。役作りのためだろう。やや太って、うらぶれた感じをうまく出している。そして突然、驚きの展開が訪れる。最初の犠牲者の養女(チャン・ツィイー)が、犯行を唐突に自白するのだ。しかし、事件はそれだけでは終わらない。
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