醜い鼻と耳をコンプレックスとして隠すか、それを受け入れて自分らしく生きるか。その葛藤の答えは最初から分かっているのだが、人は見た目が9割という一般的な心理も含めて、ありのままの人間を肯定するスタンスが優しい。(60点)
醜い鼻と耳をコンプレックスとして隠すか、それを受け入れて自分らしく生きるか。その葛藤の答えは最初から分かっているのだが、母親の過剰な愛が障害となり回答を先に引き延ばす一方で、悪意ある人々が結論を急がせる。娘を守ろうという気持が不幸を呼び、カネのためにスキャンダルを追う者が結果的に自立を促すという皮肉。容貌で人を判断してはいけないといいながら、やはり人は見た目が9割という一般的な心理も含めて、ありのままの人間を否定しないスタンスが優しい。