◆© 2008 Paramount Pictures Corporation and Warner Bros. Entertainment All Rights Reserved(70点)
人間は皆、歳を重ねるごとにある時を境にだんだんと“生まれた時の状態”に戻っていく。
◆© 2008 Paramount Pictures Corporation and Warner Bros. Entertainment All Rights Reserved(70点)
人間は皆、歳を重ねるごとにある時を境にだんだんと“生まれた時の状態”に戻っていく。
もし、人生の時間が逆に流れたら?(65点)
人生はままならない事の連続だが、この映画の主人公ベンジャミンほど極端な例はない。彼はなんと、80歳の赤ん坊として生まれ、年を経るほどに若返っていく。通常の反対の加齢(減齢?)現象。そんなダークかつファンタジックな架空伝記を見て、観客は何を感じるだろうか。
愛する男は時とともに肌の張りを取り戻し、生気が蘇る。年々開く自分との外見の年齢差を実感し、劣等感を覚えていく妻の気持ちがとてもリアル。3時間近い長尺ながらメリハリあるエピソードで最後まであきさせない演出力が光る。(70点)
輝くような美しさを誇り不可能はないと根拠もなく思いこんでいた20代のころとは違い、30歳を過ぎると確実に身体の衰えはごまかしきれなくなる。一方で愛する男は時とともに肌の張りや艶を取り戻し、生気が蘇る。顔のしわが増え体のシミがとれなくなっていくのに、相手からは消えていく。年々開いていく自分との見た目の年齢差を実感し、劣等感すら覚えていく妻の気持ちがとてもリアルだ。逆に若返る運命を受け入れる主人公は達観した雰囲気をまとい、精神と肉体のアンバランスに何とか折り合いをつけようとする姿勢は悲しみさえ漂わせる。3時間近い長尺ながらメリハリあるエピソードで最後まであきさせない演出力が光る。
◆素直なベンジャミンの人間性に、多くの観客は共感を寄せるだろう(90点)
老人として生を受け、年月の経過とともに若返っていく。そんな摩訶不思議な運命のもとに生まれたベンジャミン・バトン(ブラッド・ピット)。彼は老人施設で育てられたのちに家を出て、さまざまな人々と出会いながら人生経験を積む。顔中にあったシワがなくなったころ、ようやく愛する幼なじみのデイジー(ケイト・ブランシェット)と一緒になるが……。
時を縦糸に愛を横糸にして人生の哀切を紡ぐ秀作。特殊メイクで七変化するブラピは必見だ。(85点)
ベンジャミン・バトンは、80歳で生まれ徐々に若返っていく不思議な運命の持ち主。恋人デイジーと何度もすれ違いながら、やがて愛し合うようになる。だが、他人と違う時を刻む彼はデイジーとの関係で悩むことに…。
◆観る者をベンジャミンの世界へグイグイと引き込ませる(75点)
産まれたときの見た目が老人で年齢を重ねるごとに若返っていく男ベンジャミン・バトンの、文字通り“数奇な人生”を描いたデヴィッド・フィンチャー監督作品。主人公ベンジャミンを演じるのはブラッド・ピット。フィンチャー監督とブラピが『セブン』(95)、『ファイト・クラブ』(99)に続いて三度目のタッグを組んだ。原作は、F・スコット・フィッツジェラルドが1920年代に書き上げた同名の短編小説。
◆ブラピが驚異の老けメイク(70点)
老人のような肉体を持って生まれ、年齢を重ねるごとに若返っていく男。鬼才デビッド・フィンチャーは、そんなワン・アイデアを元に、2時間47分の堂々たる大河ドラマを撮り上げた。原作はF・スコット・フィッツジェラルドが1920年代に書いた短編。主人公のベンジャミン・バトンには、『セブン』『ファイト・クラブ』に続き、フィンチャーとは3度目のコラボレートとなるブラッド・ピットが扮している。
ブラッド・ピットとデヴィッド・フィンチャーの再コラボ実現!(65点)
ある時計職人が戦争で息子を失った。そして息子を戦争へ送り出した事への後悔を胸に彼が作り上げた時計はなんと針が逆に戻るものだった。もし戦争へ旅立つ息子を引き止める事が出来たら、時間さえ戻れば戦争で死んでいった若者達の命を救う事が出来るかもしれないのに…。その時計職人はその後、1人姿を消した。『ベンジャミン・バトン 数奇な人生(原題:THE CURIOUS CASE OF BENJAMIN BUTTON)』はこうやって物語の幕を開ける。