◆中卒・引きこもり・ニートの青年がやっと見つけた正社員の働き口は異常に劣悪な職場だった。それでも己を見失わず、今までの人生から脱却しようと奮闘する姿を通じ、働くこと・頑張ること・最後までやり遂げることの意味を問う。(40点)
入社初日からいきなり深夜まで残業、手当てなど当然出ない。中卒・引きこもり・ニートという就職氷河期における三重苦を背負った青年がやっと見つけた正社員の働き口。そこは、長引く不況で人件費が削減され、異常に劣悪な環境で働かざるを得ない、地獄のような会社だった。物語はそんな職場でも己を見失わず、なんとか今までの人生から脱却しようと奮闘する主人公の姿を通じ、働くこと・頑張ること・最後までやり遂げることの意味を問う。しかし、軍隊や「三国志」といったデフォルメされた彼の心象風景がいちいち押し付けがましくて興を殺ぐ。
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◆問題企業の実態が、誇張とも現実ともとれるディテールで描かれるのが笑える(65点)
過酷な職場で煉獄のような日々を送る人に、元気を与えるユニークな物語は、2ちゃんねるの書込みから生まれた実話を基にしている。ニート生活から母親の死で一念発起した26歳のマ男は、プログラマーとして就職活動を行なう。だが、中卒の彼をようやく採用してくれたIT企業は、サービス残業・徹夜・ありえない仕事量など、超過酷でトンデモナイ職場。いわゆるブラック会社での毎日に、マ男は心身ともに限界に達していく。
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◆高校生に授業で見せるべき映画(70点)
この秀逸なタイトルは、原作となった2ちゃんねるのニュース速報(VIP)板におけるスレッドの名前から取ったという。とくに「ブラック会社」という、最近よく聞く用語の名づけが上手いと思う。
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◆就職活動中の者にはオススメしたい一作(75点)
残業は当然どころか膨大な仕事量に徹夜残業の連発、安月給、理不尽な社員連中といったマイナス要素がズラリと並ぶブラック会社(ブラック企業とも言う)。不況真っ只中の近年、この手の会社は多く存在し、今後も増加すると言われている。
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◆一種の「不況モンド映画」。「キサラギ」(2007)の佐藤祐市監督が、説明過剰だがスピード感のある演出で、暗く悲惨な話を明るく前向きなエンタティンメントに仕上げている(69点)
ブラック会社とは、残業当たり前、ムチャな仕事量、頭のおかしい同僚、安い給料とマイナス材料がそろい、社員が奴隷のように扱われる職場のことらしい。そんなIT会社に就職した高校中退・ニートの青年の物語。
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