滴り落ちる血は復讐と恐怖、そして死の象徴。屋根から天井を伝い下水に向かう流れに怨念が凝縮され、屈辱の記憶が怒りに火をつける。その毒々しい鉄さび色は強烈に自己主張し、愛と後悔と死のメタファーで締めくくられる。(80点)
滴り落ちる血は復讐と恐怖、そして死の象徴。屋根から天井を伝い溝から下水に向かう赤い流れには主人公の怨念が凝縮され、屈辱の記憶が怒りに火をつける。彼の目に映る世界はほとんど色彩がないが、その毒々しいまでの鉄さび色だけは強烈に自己主張する。美しい妻と小さな娘を奪われた男が地獄の底からよみがえり殺人鬼となるが、その狂気の根底には深い愛が横たわっているという悲しみを、ジョニー・デップは朗々と歌い、ティム・バートンは流麗なカメラワークで繊細に描く。
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◆ジョニーファンにはおいしい映画かもしれません(笑)(56点)
この作品は、私の大好きな「シザー・ハンズ」をはじめ、「スリーピー・ホロウ」「チャリーとチョコレート工場」などなどジョニー・デップ&ティム・バートン監督の話題のタック作第6弾だ!
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バートン印のグラン・ギニョール劇は哀しい復讐の物語。ミュージカル初挑戦のデップの歌声が見事だ。(75点)
19世紀のロンドン。天才理髪師スウィーニー・トッドはフリート街に店を構える。彼は、15年前に自分を無実の罪で投獄した上、妻子まで奪ったターピン判事への復讐の機会を狙っていた。パイ屋のラベット夫人はそんな彼にある提案を持ちかける…。
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殺人鬼ジョニー・デップが意外な歌声を披露(50点)
都市伝説とは、いつの時代も人々の関心を引いてやまないが、さすがに150年間にも渡り、語り継がれるものは珍しい。
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ジョニー・デップ主演、ティム・バートン最新作(90点)
1979年に、あるブロードウェイミュージカルが上演された。それはスティーブン・ソンドハイム作詞・作曲、ヒュー・ウィーラー脚本によるオペラ調の『スウィーニー・トッド』という作品だ。非常にダークでユニークな作風が話題になった。この作品は日本でも今年宮本亜門演出により公演された。そしてそのミュージカルがジョニー・デップを主演に迎え『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師(原題:SWEENEY TODD: THE DEMON BARBER OF FLEET STREET)』として、映画化された。これは血生臭い復讐の物語だ。
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