いかにもB級というチープな味わいに満ちた映像と人間の本性を前面に押し出す展開は、不快を通り越してむしろ「なんじゃこりゃ」といった驚きやあきれ返りと共に笑いが込み上げ、低俗を極めた楽しみが全編にあふれている。(50点)
質の悪いフィルムで撮ったような粗い映像、かぶり物の怪物、短いカットでごまかそうとする編集、そして小人プロレスラーや女バイカーといった胡散臭そうな登場人物。いかにもB級、いやC級といっていいほどのチープな味わいに満ちている。本来はホラーとして作られたはずなのに、あまりにもグロテスクな表現の連続と、追い詰められた人間が見せる「自分だけは助かりたい」という本性を前面に押し出す展開は、不快を通り越してむしろ「なんじゃこりゃ」といった驚きやあきれ返りと共に笑いが込み上げ、低俗を極めた楽しみが全編にあふれている。