© 2009 by PARAMOUNT PICTURES. All Rights Reserved.
◆大空を自由に舞うドラゴン側からの物語もぜひ見てみたい(80点)
敵同士が歩み寄って互いのことを理解する。言うは易し行うは難しのこの行動を、弱虫の主人公がやってのけるファンタジー・アニメの秀作だ。現状に風穴をあけるのは、いつの時代も意外性である。遠い昔、バイキングとドラゴンは長きに渡って戦いを繰り返していた。バイキングの少年ヒックは族長の息子なのに何をやっても冴えない弱虫。そんなヒックがある日、天敵のドラゴンと巡り会う。トゥースと名付けたそのドラゴンは伝説の“ナイト・フューリー”だったが、怪我をして飛べなくなっていた。心優しいヒックにはどうしてもトゥースを殺すことができず、おそるおそる近付き、好物の魚を差し出す。2人の間には、秘密の友情が芽生えるが…。
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◆少しの勇気と誠意を持ってコミュニケーションを取ればきっとわかりあえる。映画はバイキングの少年とドラゴンの交流を通じて、己の論理を相手に押しつけるのではなく、お互いが幸せになる道を探り合うことの大切さを描く。(40点)
倒すべき敵として憎んでいたのに、傷ついて心細そうにしている。話が通じないと思っていたのに、相手も同じ思いを抱いている。心を持つ者同士なら、少しの勇気と誠意を持ってコミュニケーションを取ればきっとわかりあえる、そんな願いが作品からにじみ出る。重要なのは相手を思いやる気持ち、そして本当に闘うべき相手を見きわめることなのだ。映画はバイキングの少年とドラゴンの交流を通じて、己の論理を相手に押しつけるのではなく、お互いが幸せになるような道を探り合うことの大切さを描く。
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◆文句のつけようのない横綱相撲(97点)
『ヒックとドラゴン』は、いくらほめてもたりないほどの傑作であるが、それは様々な要素が高いレベルで融合された、すなわち完成度の高さによるもの。何かが突出して良いのではなく、すべてがハイクオリティ。まさに死角のない横綱。事件前の朝青龍みたいなものである。
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◆年齢層に応じて楽しめる感動の3Dアニメ(70点)
『シュレック』や『マダガスカル』で知られるドリームワークス・アニメーションの最新作。バイキングとドラゴンが壮絶な戦いを繰り広げていた時代を舞台に、マッチョなバイキング文化から浮きまくりの少年と、傷ついて飛べなくなったドラゴンとの、心温まる交流と冒険が描かれる。
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