◆圧倒的な情報不足を不親切と見るか、想像力を刺激する演出スタイルと見るかで評価が分かれそう(55点)
殺し屋とその標的の許されない恋というと過激で情熱的に思えるが、この物語はどこかポエティックで不思議なムードが漂っている。築地の魚市場で働きながら、凄腕の殺し屋として闇の仕事を請け負う女・リュウ。ある時、新しい仕事が入り、抹殺するターゲットでスペイン人のダビが営むワイン店を訪れる。誰とも打ち解けず生きる孤独な女と、愛する妻を自殺によって亡くしたばかりの男は、出会った瞬間に恋に落ちる…。
◆圧倒的な情報不足を不親切と見るか、想像力を刺激する演出スタイルと見るかで評価が分かれそう(55点)
殺し屋とその標的の許されない恋というと過激で情熱的に思えるが、この物語はどこかポエティックで不思議なムードが漂っている。築地の魚市場で働きながら、凄腕の殺し屋として闇の仕事を請け負う女・リュウ。ある時、新しい仕事が入り、抹殺するターゲットでスペイン人のダビが営むワイン店を訪れる。誰とも打ち解けず生きる孤独な女と、愛する妻を自殺によって亡くしたばかりの男は、出会った瞬間に恋に落ちる…。
◆孤独を友とし絶望と添い寝する謎に満ちたヒロイン。そんな彼女が殺すべき男と恋に落ちた時、運命の歯車が狂い始める。大都会の空虚と寂寥、映画は夜の東京を舞台に、胸に哀しみを湛えた殺し屋の切ない感情を切り取ろうとする。(40点)
孤独を友とし絶望と添い寝する女。他人とのかかわりを最小限にとどめ、深夜に働き昼間は息をひそめている。彼女の事情を録音技師は探ろうとするが、プライベートはほとんど明かさない。そんな謎に満ちたヒロインが殺すべき男と恋に落ちた時、運命の歯車が狂い始める。映画は夜の東京を舞台に、胸に哀しみを湛えた殺し屋の切ない感情を切り取ろうとする。不眠症ゆえに、考えすぎるのを避けるために黙々と肉体労働にいそしむ姿が、大都会の空虚と寂寥を象徴しているようだ。