タランティーノ印のB級ガールズ・ムービー。前半と後半の激しい転調に思わずクラクラする。(65点)
テキサスの田舎町。女の子たちがバーに繰り出した。そこで、スタントマン・マイクという遊び人風の中年男と知り合うが、実はマイクは耐死仕様(デス・プルーフ)のシボレーで女性を殺す連続殺人鬼だった。それから14ヶ月後のテネシー。車を乗り回す女の子たちに目をつけたマイクだったが…。
タランティーノ印のB級ガールズ・ムービー。前半と後半の激しい転調に思わずクラクラする。(65点)
テキサスの田舎町。女の子たちがバーに繰り出した。そこで、スタントマン・マイクという遊び人風の中年男と知り合うが、実はマイクは耐死仕様(デス・プルーフ)のシボレーで女性を殺す連続殺人鬼だった。それから14ヶ月後のテネシー。車を乗り回す女の子たちに目をつけたマイクだったが…。
70年代B級アクション映画のレプリカ(70点)
米国と、日本でも先月六本木ヒルズで公開されたイベント上映『グラインドハウス』は、B級映画マニアとしてのクエンティン・タランティーノ(およびその仲間たち)らしい、遊び心に富んだ企画だった。
◆カーチェイスの原点に戻り、スタントの神髄を見せる変幻自在のカメラワークは臨場感たっぷり。スタントマンが命を張って見せるスピードとスリルを、より大いなる衝撃をもった新たな表現の可能性を追求する映像で観客を圧倒する。(80点)
大排気量の自動車同士がフルスロットルでボディをぶつけ合い、パワーを競い合う。カーチェイスの原点に戻り、スタントの神髄を見せることにこだわった変幻自在のカメラワークは臨場感たっぷりだ。狂気に駆られて追うものとハンディを背負って追われるもの、緊迫したつばぜり合いは一瞬も目が離せない。映画は、CGがなかった時代の、スタントマンが命を張ったスピードとスリルを完全に再現する。いや、より大いなる衝撃をもって新たな表現の可能性を追求し、圧倒的に凌駕している。そこではタランティーノの映画への愛が見事に娯楽として昇華している。