まさに「地獄の車窓から──」(70点)
80年の同名サスペンスのリメイクとなる本作は、その内容を大きく変え、電車ファンを凍りつかせるスプラッターホラーとして蘇った。
食肉用に家畜を解体するかのような手際よさで人体を処理していく。肉を切り裂かれ、目玉をえぐられ、悶絶のうちに息絶えていく。突然降りかかる災難、苦痛と不条理、そして絶望の果ての諦めが滴る血とともにリアルに再現される。(40点)
手足にすっとメスを入れ、皮膚を剥ぎ、臓器を取りだす。まるで食肉用に家畜を解体するかのような手際よさで人体を処理していく男。捕らえられたものは肉を切り裂かれ、目玉をえぐられ、悶絶のうちに息絶えていく。突然降りかかる災難、その苦痛と不条理、そして絶望の果ての諦めが滴る血とともにリアルに再現される。東欧を舞台に、言葉が通じず相手の考えが読めない不気味さと、古い歴史を持ちながら戦乱に明け暮れた土地に残る謎めいた先入観が、さらなる恐怖を増幅させる。