世界が崩壊しようとしているとき、カメラを持つものは何をすべきか。ロメロ監督は、パソコン編集と撮影機材の低価格化で安易に映像作家を目指す若者たちに、こう問うているのだ。「殺されてもカメラを回し続ける覚悟はあるのか」と。(70点)
© 2007 George A.Romero’s Diary of the Dead,LLC.All Rights Reserved.
世界が崩壊しようとしているとき、カメラを持つものは何をすべきか。かつては対象と直接関わるより、記録し伝えることが彼らの使命とされていた。しかし、ネット時代の到来で誰もがビデオカメラと発表の場を持つようになった現代において、プロとアマの境界は限りなく曖昧になり、ただ人目を引く場面を撮っただけでなく、閲覧者が役に立てることができる資料的価値のあるデータをウェブ上に残した者だけが賞賛を得る。人びとが死に、蘇り、再び死んでいく様子を命がけで撮影した映像はアクセス数で評価されるのだ。
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巨匠ロメロのゾンビ・モキュメンタリー。ホラーの枠を超えて社会派映画の域に達している。(75点)
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大学生ジェイソンらは森の中で卒業制作のホラー映画を撮影中。だが各地で蘇った死者のニュースを聞き、慌ててトレーラーで家路を目指す。ゾンビ化した人々に襲われながらも、すべてを手持ちカメラで記録するジェイソンだったが…。
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◆タイミングが心憎く、スプラッター描写の巧さが光る(80点)
山中で自主制作映画のロケをしていた大学生たちの耳に、街で死人が蘇っているというニュースが飛び込む。ロケを中止して下山した彼らは、次々と遭遇するゾンビたちを手元のカメラに収めながら、生き残る術を探すが……。
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◆ドキュメンタリータッチのゾンビ映画(70点)
ペンシルヴェニア州の山奥で、大学の映画学科の学生たちが卒業用作品としてホラー映画を撮影していた。しかし、彼らは撮影中に「死体が甦り、人々を襲撃している」というニュースをラジオ放送で知る。その後、学生たちはその真実を目の当たりにする。このトンデモナイ状況を生存者たちに伝えることを使命とした学生たちは、危険が迫り来る中、ビデオカメラで撮り続ける。
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『ランド・オブ・ザ・デッド』に次ぐジョージ・A・ロメロ監督の「デッド・シリーズ」最新作!(85点)
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2007年のトロント映画祭でプレミア上映され、人々を驚愕させたあるゾンビ映画がある。そのタイトルは『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』。もちろんジョージ・A・ロメロが監督を務める作品で、この作品は2005年に公開された『ランド・オブ・ザ・デッド』等と並び、「デッド・シリーズ」と称されているシリーズの最新作である。
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