(70点)
アレンお気に入りのヨハンソンがコケテッシュな楽しいミステリー。「マンハッタン殺人ミステリー」を思わせる、積極的なにわか探偵ヨハンソンと、気の弱い手品師アレンのコンビは漫才コンビのノリだ。とは言え、過去のアレン作品のように二人が恋愛関係になるには年齢的にキビシいので、この部分は美形青年貴族を演じるヒュー・ジャックマンが担当。死神の目を盗んで現生に戻る設定が楽しい。
(70点)
アレンお気に入りのヨハンソンがコケテッシュな楽しいミステリー。「マンハッタン殺人ミステリー」を思わせる、積極的なにわか探偵ヨハンソンと、気の弱い手品師アレンのコンビは漫才コンビのノリだ。とは言え、過去のアレン作品のように二人が恋愛関係になるには年齢的にキビシいので、この部分は美形青年貴族を演じるヒュー・ジャックマンが担当。死神の目を盗んで現生に戻る設定が楽しい。
◆積極的な女と根性ナシの男。ウディ・アレン得意カップルの物語も、自らの加齢と相手女優の若返りで夫婦や恋人という関係は成り立たず、ニセ親娘。しかし、テンポの速い会話はエスプリに満ち溢れ、二転三転して飽きさせない。(70点)
積極的な女と根性ナシの男。ウディ・アレンが得意とするカップルの物語も、自らの加齢と相手女優の若返りのおかげでもはや夫婦や恋人という関係は成り立たず、この作品では親娘。しかも祖父と孫にすら見えるほど年齢は開いている。しかし、このふたりの掛け合いのようなテンポの速い会話は相変わらずエスプリに満ち溢れ、展開は二転三転して飽きさせない。さらに死に対する独特の観点で、死者や幽霊にもまだまだ人間的な欲望が残っていることを描き、楽しませてくれる。
このくらいで十分と思わせる良質なミステリ映画(70点)
最近のウディ・アレン映画は、面白いか否かより、ほとんど好きか嫌いかで評されるようなところがあったが、『タロットカード殺人事件』は久々に"面白い"一本であった。