◆おったまびっくり懐かしのホラー(88点)
まず、今回の教訓を一言、「お年よりは大切に・・・」ですね。。。
きっかけは、些細な不親切・・・
◆不気味な老婆に呪いをかけられたヒロインの壮絶な運命に絶句。怖くて笑えるお得な1本だ。(70点)
銀行のローンデスクで働くクリスティンは、仕事ができることを上司にアピールするため、顧客の老婆のローン延長願いをきっぱりと断った。ジプシー風のその老婆は逆恨みし、クリスティンに不気味な言葉で呪いをかける…。
◆不気味な気配や衝撃音、思わせぶりなカメラワークは、1970年代に流行したオカルト映画のようにオーソドックス。悪霊の呪いをかけられた女が体験する超常現象を通じて逆恨みの恐ろしさを描く過程は、ホラー映画の教科書のようだ。(50点)
ヒロインを追い詰める黒い影や不気味な気配が、お決まりの衝撃音でショッキングなシーンに転換する。思わせぶりなカメラワークは、1970年代に流行したオカルト映画のようにオーソドックス。さらに死体になっても襲い掛かってくる老婆のしつこさはもはや恐怖よりもコメディの域に達している。そして決して期待を裏切らない、収まるべきところにきちんと収まるオチ。悪霊の呪いをかけられた女が体験する超常現象を通じて人間の逆恨みの恐ろしさを描く過程は、ホラー映画の教科書のようだ。
◆「スパイダーマン」シリーズのサム・ライミのホラー・コメディー。「エクソシスト」と「キューティ・ブロンド」が共存しているような面白さ(81点)
「ラブコメ」というジャンルがあるが、ホラーにはホラー・コメディー、つまり「ホラコメ」とでも呼びたいものがある。残酷だが笑えるスプラッター映画とはちょっと違い、もう少しコメディー寄りの映画だ。本作の監督サム・ライミでいえば、「死霊のはらわた」(1983)はスプラッターだが、「XYZマーダーズ」(1985)はホラコメだろう。スプラッターは常に笑えるわけではない。もし笑えるとしたら、描写の過激さがリアリズムを突き抜けて笑いとなる。つまり、恐怖と笑いは表裏一体なのだが、ホラコメではホラー(的な要素)とコメディー(的な要素)が一体化しないまま共存している。無論、厳密な分類は不可能だし、分類しても意味はないが、大体そんな印象を持っている。
◆鬼才サム・ライミ監督の自由な精神を感じる今年最高の映画(90点)
ゲロを顔に受ける彼女が最高、入れ歯無しの口にキスされる彼女が最高、目にフォークを突き刺す彼女が最高。その彼女とは貪欲さとその影響をテーマに持つサム・ライミ監督最新作『スペル』に主演しているアリソン・ローマンだ。『ホワイト・オランダー』『ビッグ・フィッシュ』で彼女の存在を知った人も多いだろうが、実に『キャプテン・スーパーマーケット』以来のサム・ライミ久しぶりのホラー映画で、彼女は人々の心を撃ち抜く。