◆Part1よりも展開が派手なPart2。メスリーヌの最後の女を演じたリュディヴィーヌ・サニエが魅力的(73点)
本作については「Part1」のレビューであらかた書いてしまったので、そちらも参照していただきたいが、どちらが面白いかと聞かれたら、「Part2」の方が面白いかも知れない。メスリーヌがすでに有名になってからの話なので、こっちの方が派手なのだ。ライバルの警視との戦いもあって、ラストに撃ち殺されるのは分かっていても、なかなかハラハラする。
◆Part1よりも展開が派手なPart2。メスリーヌの最後の女を演じたリュディヴィーヌ・サニエが魅力的(73点)
本作については「Part1」のレビューであらかた書いてしまったので、そちらも参照していただきたいが、どちらが面白いかと聞かれたら、「Part2」の方が面白いかも知れない。メスリーヌがすでに有名になってからの話なので、こっちの方が派手なのだ。ライバルの警視との戦いもあって、ラストに撃ち殺されるのは分かっていても、なかなかハラハラする。
◆アンチヒーローとして目立ちたいというメスリーヌの嗜好が興味深い(70点)
フランスに実在した不世出のギャング、ジャック・メスリーヌの半生を2部構成で描く大作の完結編。Part2 ルージュ編では、70年代、フランスに舞い戻ったメスリーヌが、犯罪と脱獄を繰り返したあげく“社会の敵No.1”と呼ばれるようになる過程と、壮絶な最期を遂げるまでを描く。
◆「脱獄とは権利であり義務である」と言い放ち、社会に対して異議を唱え、自分の犯罪行為を革命と位置付ける。自己顕示欲がますます強くなり、一犯罪者として片付けられない時代のアイコンになった主人公の壮絶な後半生を追う。(70点)
「脱獄とは権利であり義務である」と言い放ち、社会の権威や権力に対して敢然と異議を唱える。相変わらず強盗を繰り返す逃亡生活、逮捕されても必ず脱獄するしぶとさ。その憎しみはQHSという警察組織にむけられ、自分の犯罪行為を革命と位置付ける。しかし、そんな立派な能書きとは裏腹に思想的背景など微塵もなく、本人はただ女と贅沢な暮しがしたいだけの極めて俗物。自己顕示欲がますます強くなり、一犯罪者として片付けられない時代のアイコンにまでなった主人公の壮絶な後半生を追う。