サラエボの花 - 福本次郎

◆戦争が残した爪跡は、時と共に癒されるのではなく傷口がっていく。真実を隠せば生きている限り続く苦悩と、真実を明せばまた新しい悲劇が始まるかもしれないという恐れ。映画は死で終わる悲しみより誕生で始まる苦しみを描く。(70点)

 戦争が残した爪跡は、時と共に癒されるのではなく傷口が広がるように大きくなっていく。しかしそれは一方で自分が愛してやまないものでもある。娘の成長を見るにつけ、母親の恐怖と憎悪がよみがえる。それでも娘に人並みの暮らしをさせようと無理をする母親。真実を隠せば生きている限り続く苦悩と、真実を明せばまた新しい悲劇が始まるかもしれないという恐れ。母と娘、一人で抱え込むにはつらすぎるが、ふたりならば何とか乗り越えられていく。映画は内戦の地獄から平和を取り戻したサラエボを舞台に、死で終わる悲しみではなく誕生で始まる苦しみを描く。

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サラエボの花 - 渡まち子

(70点)

 旧ユーゴの内戦の悲劇を描いたこの作品には、静かな感動が漂っている。母の身に起こった事件と娘の出生の秘密は予測が付くが、それが欠点になることはない。セラピーに通う女性たちの悲痛な告白と、戦争を乗り越えて明日へ向かおうとする若者たちの対比が効いている。娘サラ役のルナ・ミヨヴィッチの瞳が印象的。小さく手を降るラストに、母娘の確かなつながりが見えて思わず涙した。ベルリン映画祭金熊賞作。

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