命の意味をとことん考えてと呼びかけ(60点)
© 2008『コドモのコドモ』製作委員会
のどかな地方都市、ほんわか顔の子役たちとムードはソフトだが、描くのは小学生の妊娠・出産とハードなものだ。賛否両論は覚悟で、命の意味をとことん考えてと呼びかけている。春菜とヒロユキは興味本位で“くっつけっこ”という遊びをする。春菜は妊娠するが、大人には相談できず小学生だけで子供を産むことに。妊娠・出産をこうまで軽く扱われても…という思いは禁じえない。だが同時に、ひたむきな“命を殺さない”決心は、まぶしいほど。もっとも、イマドキの小学生がこれほど純真とも、性についてこんなに無知とも思えないので、本作はファンタジーとして見るに限る。
性の知識がない小学校5年生の少女が、いきなり妊娠する。セックスがどういう意味なのか当然知らず、その結果には思いもよらない。あっけらかんとしたトーンの中で、性や出産をこれほどまで軽く扱っていいものかと心配になる。(50点)
© 2008『コドモのコドモ』製作委員会
性の知識がない子どもが、いきなり受胎する。セックスに対する興味というレベルではなく、ただ、仲良しの男の子と性器をくっつけてみただけ。それがどういうことなのか当然知らず、結果には思いもよらない。やがて膨らみ始めたおなかに大人は気付かず、頼りになるのはクラスメートだけ。映画は、小学校5年生の少女の妊娠をきっかけに、命の尊さと友人のありがたさを知る過程を描く。裏にあるのは物分りの悪い大人への不信感。しかし、その割には大きな障害もなく赤ちゃんは生まれてくる。むしろあっけらかんとしたトーンの中で、出産をこれほどまで軽く扱っていいものかと心配になる。
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11歳の小学生が妊娠!(55点)
© 2008『コドモのコドモ』製作委員会
『コドモのコドモ』をめぐる騒動を見ていると、フィクションに対する許容範囲の低い人がこれほど多いのかと驚かされる。
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