◆おい、鬼太郎っ!(68点)
シマシマちゃんちゃんこにカランコロン下駄、"ゲゲゲの鬼太郎"をご存じない方はいないでしょう(笑)
前作よりVFXの質が上った点を評価したい(50点)
怖さはないが楽しさがある妖怪たちのキャラが人気で、第2弾も安定した作りになっている。テーマは人間と妖怪の共存。千年前の、人と妖怪との悲恋が生んだ呪いに、鬼太郎らが挑む。特別ゲストのソ・ジソプは何のために出てきたのか分からないが、濡れ女役の寺島しのぶは、不幸顔が幸いし、ぴったりハマッていた。欧米風な妖怪もいるが、前作よりVFXの質が上った点を評価したい。相変わらず猫娘の思いに鈍感な鬼太郎がもどかしい。
ウエンツ瑛士による鬼太郎、第二弾(70点)
前作『ゲゲゲの鬼太郎』(07年、日本)が予想を上回る大ヒットを記録したため、比較的スムースにこの続編は実現したようだ。鬼太郎役のウエンツ瑛士はじめ、主だったキャスト・スタッフは同じ。原作を実写変換するのではなく、あえて役者の個性を思い切り前面に押し出すコンセプトも変えていない。守りを固めた、手堅い布陣のパート2といえるだろう。うまくいっているものは大きく変える必要はない。戦略立案の基本である。