吉祥寺という人情味あふれる繁華街と大きな公園が隣接する街で、人々のリアルな感情とファンタジーが交差する世界を描こうとしているが、語り部の視点が定まらず中途半端。テーマが定まらないまま散文的になってしまった。(30点)
仕事に追われ殺伐とした毎日を過ごすヒロインが、疲れた心を猫に癒してもらう映画にする予定だったのか。だが、猫の愛らしさを前面に出すわけでもなく、マンガ家の創作の苦悩でもなく、アシスタントが見たマンガ家と猫の交流という構成にもなっていない。吉祥寺という人情味あふれる繁華街と大きな公園が隣接する街で、人々のリアルな感情とふと夢に見るファンタジーが交差する世界を描こうとしているが、語り部の視点が定まらず表現も中途半端。結局テーマが定まらないままストーリーがあまりにも散文的になってしまい、何が言いたいのかわからなかった。