© 2009 Twentieth Century Fox
◆漫然と日々を過ごす老境に差し掛かった主人公に突然降ってきた恋と復活のチャンス。長髪にジーンズ、バーを渡り歩く旧世代の残骸のような彼のライフスタイルが、砂漠と太陽に彩られた米国中西部の風景にとてもマッチしていた。(50点)
街から街をおんぼろSUVで旅し、酒とタバコを友に場末のステージに立つ男。若き日の栄光はすでになく、わずかなギャラでやる気のないライブをこなしている。そんなドサ回りのカントリー歌手の前に現れたシングルマザー。過去を忘れられない一方で漫然と日々を過ごしている老境に差し掛かった主人公が、突然降ってきた恋と復活のチャンスにもう一度賭けようとする。長髪にジーンズ、バーを渡り歩く旧世代の残骸のような彼のライフスタイルが、砂漠と太陽に彩られた米国中西部の風景にとてもマッチしていた。
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◆荒んだ人生を送る老シンガーをアメリカの原風景が優しく包み込む。名優ブリッジスが渋い。(70点)
バッド・ブレイクはかつて一世を風靡したカントリー・シンガー。才能はあるが、今の彼は、酒びたりで新曲も書けず、かろうじて小さなステージを務めている。ある時、地方紙の女性記者ジーンと出会い、愛し合うようになるが…。
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◆崖っぷちのカントリーシンガーが再起を図る(65点)
俳優としても活躍するスコット・クーパーの映画監督デビュー作『クレイジー・ハート(原題:CRAZY HEART)』。低予算の非常に小さな映画でありながらも、演技派の俳優たちが集い、彼らの技が物語の中で絶妙に映える。本作はアメリカ南西部の広大な自然を背景に、老年期に差し掛かろうとしているジェフ・ブリッジス扮するカントリーシンガーのミュージシャンとして、そして男としての葛藤を丁寧に描きだす。
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