クララ・シューマン 愛の協奏曲 - 福本次郎

超一流のピアノの腕前を持った妻と前途洋洋たる才能を持った青年、そのふたりを目の前にして徐々に失われていく理性を自覚する高名な作曲家。若き日のブラームスの、ロベルト&クララのシューマン夫妻との交流と秘めた愛を描く。(40点)

クララ・シューマン 愛の協奏曲

 超一流のピアノの腕前を持った妻と前途洋洋たる天賦の才を持った青年、そのふたりを目の前にして徐々に失われていく己の理性を自覚する高名な作曲家。若き日のブラームスがロベルト&クララのシューマン夫妻の知己を得て、やがて彼らを凌駕するまでの音楽家になる過程で一途に秘めた愛を描く。ただ物語は事実に基づいているので大胆な解釈や柔軟な発想に乏しく、主要な登場人物3人のキャラクターは後世に名を残したアーティストにしては平凡。ロベルトは創作の苦悩より頭痛とアヘン中毒に苦しむばかりだし、クララはブラームスとの不倫には踏み切れず、ブラームスも野心的なのは最初のうちだけ。映像からは「ライン」の怒涛も「ハンガリー舞曲」の躍動も感じられなかった。

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クララ・シューマン 愛の協奏曲 - 渡まち子

大作曲家ブラームスの末裔が監督している(70点)

クララ・シューマン 愛の協奏曲

 音楽家の伝記映画は多いが、この作品は大作曲家ブラームスの末裔が監督していることが何よりも目を引く。ロベルト・シューマンと若き天才ヨハネス・ブラームスという偉大な音楽家の間で揺れ動く、シューマンの妻でピアニストのクララの半生を描く物語だ。いままでタブーとされていたブラームスとクララの関係性は、情熱的でありながらストイックなもの。ドイツらしいロマンティシズムとも受け取れる女性崇拝がある一方で、19世紀、社会進出で困難な道を歩む女性音楽家の勇気ある生き様も見逃せない。物語を彩るシューマン、ブラームス両巨匠の楽曲はゴージャスの極みだ。ラスト、涙をためた目でクララの演奏を聴くブラームス役のマリック・ジディの、無言の名演が素晴らしい。

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