◆テロリストを絶対悪と定義するFBI捜査官と、米国を悪魔の帝国と名指しするテロリスト。憎しみの連鎖は更なる犠牲者を生み、殺戮は復讐の糧になる。しかし、他国の主権を踏みにじり捜査を強行する主人公には嫌悪感を覚える。(40点)
テロリストを絶対悪と定義するFBI捜査官と、米国を悪魔の帝国と名指しするテロリスト。憎しみの連鎖は更なる犠牲者を生み、殺戮は新たな復讐の糧になる。しかし、その過程で強引に他国の主権を踏みにじり捜査を強行するFBI捜査官には嫌悪感を覚える。親友が自爆テロの犠牲になったからといって国際法を無視して外国に乗り込み、現地警官を部下のようにこき使う。捜査法においていかに優秀でも、そのやり方が同盟国からも反感を買うことがどうして分からないのだろうか。あえてその傲慢さを描くことで米国流への反発を煽ろうとしているのなら、その試みは成功している。
この映画の批評を読む »
政治的な内容を、ハリウッドらしい演出で描いた社会派娯楽映画。テロの真犯人に迫る終盤の展開は手に汗を握る。(70点)
サウジアラビアの外国人居住区で大規模な自爆テロ事件が発生。同僚を亡くしたFBI捜査官フルーリーら4人は、現地での調査を主張し、半ば強引にサウジに渡る。状況のすさまじさに愕然としつつ、僅か5日という期限付きの調査を開始するが…。
この映画の批評を読む »
気軽な大作映画の中に真実をこめた必見作(75点)
中東において、米国のきわめて重要なパートナーのひとつに、サウジアラビアという国がある。なぜ短期間で占領が終わったイラクがいまだにグダグダしているのかなど、この地域での米国の不可解な政策行動を説明するために、絶対に欠かせない存在であるものの、これまでこの国を扱ったアメリカ映画はあまりに少なすぎた。
この映画の批評を読む »