◆すぐに泣いちゃう!!!(70点)
ツー・・・・
ポタ。
ポロポロポロポロ。。。
冒頭でこんなに泣くなんて、、、初めての体験でした(時間にしたらたった10分くらい)。
◆運命的な出会いから静かな別れまで、主人公のつつましくも幸せだった人生を振り返るプロローグが涙を誘う。数十年にわたる彼と妻と家の歴史がほんの数分にまとめられ、思い出に生きるしかない老人の寂しさを饒舌に物語る。(50点)
運命的な子供時代の出会い、同じ夢を追ううちに恋に落ち、結婚して廃屋を買い取って修理し、そこで共に歳を取り、やがてふたりだけの暮らしも死によって引き裂かれてしまう。主人公のつつましくも幸せだった生涯を振り返るプロローグが涙を誘う。いつの間にか周囲は再開発の波にさらされ、今では世の中の変化についてゆけず、孤独の中で頑固に心を閉ざし、さらに偏屈になっている。そんな彼の数十年にわたる妻と家の歴史がほんの数分にまとめられ、思い出に浸るしかない老人の寂しさを饒舌に物語る。
◆「別れ」のあとには何が来るのか?(85点)
3DCGアニメーションで知られるピクサー社は、いうまでもなくこの地球上で最強のアニメーションスタジオである。品質面でも、ビジネス面でも、ここ以上のアニメ映画を作れる会社はどこにも存在しない。とくに私が立派だと思うのは、この会社が15年にわたり「オリジナル」にこだわり続けてきたことだ。
◆ディズニー/ピクサー初の3D作品。計算されつくした映像と完璧な物語に圧倒される秀作アニメ。(80点)
主人公・カールじいさんは、決してヒーローではない。だが、彼が繰り広げる冒険物語は、驚くほどの感動に満ちている。78歳のカールは一人暮らしの孤独な老人。最愛の妻エリーに先立たれ、住み慣れた我が家を奪われそうになった時、妻と憧れ夢見ていたのに果たせなかった、あることを実現させようと決意する。無数の風船を付け、家ごと空高く舞い上がったカールじいさんが目指すのは南米にあるという伝説の滝だ。なりゆきで一緒に旅をすることになった少年ラッセルと共に、カールは人生で最初の冒険の旅に出ることになる。
◆孤独な老人が亡き妻との約束を果たすために冒険の旅へ(70点)
カンヌ映画祭のオープニングや、東京国際映画祭のクロージングを飾ったディズニー/ピクサー10作目の長編アニメ。アニメの主人公らしからぬ無骨な顔をした老人の冒険を、カラフルで生き生きとしたCGアニメを使って描いている。
◆ピクサー初の3D作品だが、3Dで見る意味は余りない。カールじいさんが風船で空飛ぶ旅に出るまでがセンチメンタルでとてもいい(73点)
ピクサー初の3D作品を、字幕、3Dで見た。結論から言って、本作を3Dで見る必要はないと思う。余り飛び出さないし、奥行きもそれほど感じなかった。むしろこの内容であれば、3Dメガネを外して2Dでじっくり見た方が良いだろう。
◆傑作『ウォーリー』から早1年、ピクサースタジオ待望の新作(80点)
今年のカンヌ映画祭のオープニングを飾ったピクサーアニメーション映画『カールじいさんの空飛ぶ家(原題:UP)』の主人公はあるアメリカに住む 1人のおじいさん。そう、本作はピクサー映画史上初、人間が主人公なのだ。彼が風船に乗って冒険するという物語で、これを観ると日本人なら10数年前に話題を呼んだ「風船おじさん」を連想するかもしれない。また本作はピクサー史上初3D映画でもあり、ピクサーの新境地を観る事の出来る作品だ。