沖縄にあこがれる人にピッタリ(65点)
大都市に住むものにとって、沖縄は特別な地である。気候も文化も違うせいか、そこにはある種の別な価値観があるのではないかと彼らは感じている。つまり、カネとはちがった豊かな暮らしがあるのではないかという、漠然とした憧憬の念だ。
沖縄にあこがれる人にピッタリ(65点)
大都市に住むものにとって、沖縄は特別な地である。気候も文化も違うせいか、そこにはある種の別な価値観があるのではないかと彼らは感じている。つまり、カネとはちがった豊かな暮らしがあるのではないかという、漠然とした憧憬の念だ。
◆思わせぶりな秘密を担保にした展開は鼻持ちならない(55点)
沖縄の離島で雑貨店を営みながら愛犬のカフーと暮らす明青(玉山鉄二)。ある日、彼のもとに1通の手紙が送られてきた。そこには「絵馬の言葉が本当なら、私をお嫁さんにして下さい」と書かれていた。しばらくすると、明青のもとに幸(マイコ)という美しい女性が現れ……。
沖縄の島の厳しい生活の実態も描いているところを評価したい(55点)
カフーとは沖縄の言葉で、良い知らせの意味。南の小島で雑貨店を営む地味な青年・明青は、神社の絵馬に、戯れで「嫁に来ないか。幸せにします」と書く。ある日、美しい女性・幸がやってきて、いつのまにか同居をはじめるが、彼女にはある秘密があった。純愛ロマンスにリアリティがあるわけではないのだが、南の島で癒されるという安易な展開ではなく、沖縄の島の厳しい生活の実態も描いているところを評価したい。主人公があまりに消極的で、恋の行方はもどかしいものだが、それもまたカフー(果報)の性質だろう。日本ラブストーリー大賞第一回受賞作の映画化。