カティンの森 - 山口拓朗

◆終盤の凄惨な描写は、覚悟はしていても見るに耐え難い(75点)

 アンジェイ・ワイダ監督の「抵抗三部作」と呼ばれている「世代」(1954年)、「地下水道」(1956)、「灰とダイヤモンド」(1958)と、本作「カティンの森」を見比べると、ワイダ監督が50年以上に渡って変わらぬ映画作りをしてきたことが分かる。氏の作品は、戦争を歴史的な記号として扱うことをヨシとしない。

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カティンの森 - 渡まち子

◆歴史の暗部に正面から迫り、後世に真実を伝えようとしている(75点)

 ポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダの渾身の力作は、暗い感動に満ちて息がつまりそうだ。第二次世界大戦中、ソ連の秘密警察によって1万5千人以上のポーランド軍将校が虐殺された「カティンの森事件」。この悲劇を、捕虜になった将校たちと、彼らの帰還を待ちわびる家族を通して描いていく。戦後、ソ連の衛星国となったポーランドでは、長い間、この事件は独軍によるものとし、真実を語ることはタブーとされていた。事件で父親を殺されたワイダ監督は、本作で、ついに歴史の暗部に正面から迫り、後世に真実を伝えようとしている。

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カティンの森 - 前田有一

◆猛烈な感情を感じる、静かだが激しい映画(75点)

 ある程度の数をみると、映画にはざっと二種類あることがわかる。商業的成功を主目的にしたものと、儲けを二の次にしても(映画作家たちが)作りたくて作る作品である。むろん、映画づくりはバカみたいに金がかかるから、他人の金を集めて作る限り、完全な意味での好き勝手が出来るはずはないが、それでも後者の方が、(たとえ予算規模は少なくとも)より情念のこもった作品になるのは当然である。

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カティンの森 - 福本次郎

◆誰もが真実を口にできず、支配者の嘘がまかり通る。祖国への愛と民族の誇りから抵抗する者もいるが、権力の前ではなすすべがない。1940年に起きたカティンの森虐殺事件を中心に、戦争に運命を翻弄された人々の苦悩を描く。(70点)

 誰もが真実を知っているのに口にできず、支配者が押しつけた嘘がまかり通る。祖国への愛と民族の誇りからそんな偽善に抵抗する者もいるが、強大な権力の前ではなすすべもない。第二次大戦でドイツとソ連によって分割・占領され、戦後はソ連の支配下に置かれたポーランド人の苦難、それは民衆の先頭に立つべきインテリ階級の不在が生んだ技術や知識の空白が原因だ。映画は1940年ソ連軍が行ったカティンの森虐殺事件を中心に、戦争に運命を翻弄された人々の苦悩を描く。

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