◆イルカの群れがイワシの大群を水面近くに追い込み、一気に突進する。さらに、生まれたばかりのウミガメの赤ちゃんに群がるグンカンドリや、海岸で戯れるオタリアの幼獣に突然襲いかかるシャチなど、弱肉強食の掟を繰り返す。(60点)
イルカの群れがイワシの大群を水面近くに追い込み、一気に突進する。上空からは海鳥がくちばしを突き出して銛のように急降下してイワシをとらえる。仕上げにサメやクジラが大きな口をあけてイワシの群れごと一気に飲み込もうとする。まさにイワシ食べ放題といった壮大な晩さん会は、食べる者と食べられる者の力関係を冷酷に描写し、餌となるためだけに生まれてきたようなイワシにまったく同情を寄せることはない。さらに生まれたばかりのウミガメの赤ちゃんに群がるグンカンドリや、海岸で戯れるオタリアの幼獣に突然襲いかかるシャチなど、弱肉強食の掟を繰り返し、海洋で生きる厳しさを見せつける。
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◆驚きに満ちた海の世界を紹介するドキュメンタリー(70点)
海とそこに生きる生物をとらえた映像は、美しく神々しい。海の本質に迫るため、北極の氷山から、サンゴ礁に彩られた南の海、未体験の深海まで、世界中をまわって撮影を敢行。登場する海洋生物は、泳ぎの達人のイルカ、ゆったりと漂うシロナガスクジラ、可愛らしいアザラシに幻想的なクラゲの群れなど、 100種類以上だ。危険で巨大な波や嵐などの牙をむいた自然の姿も含めて、驚きに満ちた海の世界を紹介するドキュメンタリーである。
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◆これまでの海洋ドキュメンタリーとは一線を画す(75点)
海に住む生き物たちの行動にカメラが迫ることの難しさは想像に難くないが、本作「オーシャンズ」は、生き物たちのありのままの生活ぶり、その決定的瞬間を「CGではないのか?」と勘ぐりたくなるほどのタイミングと距離でカメラに収めている。海洋生物だけでなく、その映像演出の巧さ、美しさにも注目したい1本だ。
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◆あくまでも海の世界の魅力にスポットを当てている(75点)
渡り鳥の生態を記録したフランス製ネイチャー・ドキュメンタリー『WATARIDORI』のジャック・ぺラン&ジャック・クルーゾーが、50ヵ所の海とそこに息づく数々の生物を記録した。
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◆多様な海の生物の愛らしさやヘンテコさは必見(60点)
2001年製作の『WATARIDORI』は、邦題だけ見ても(そう、邦題です)どんな映画なのかさっぱりわからないが(字面はホラー映画みたいですね。配給各社様、邦題を付ける際は客観的な目を持ちましょう)、飛翔する渡り鳥を空中撮影でとらえた特異なドキュメンタリーだった。その『WATARIDORI』の製作・総監督を務めたフランス人俳優のジャック・ペランが、今度は海とその生物をテーマに新たなドキュメンタリーを撮り上げた。
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